小説ポケモン図鑑

026:ライチュウ



森の中の大地震  投稿者:ソノリン   

ある日の事だった。森の中で、ポケモン達はいつものようにみんなで遊んでいた。ボール投げをしたり追いかけっこをしたりして遊んでいた。
ピチュー、ピカチュウ、ライチュウも、ボール投げをして遊んでいた。すると突然、ピチューが立ち止まった。
「・・・どうしたの?ピチュー」とピカチュウが尋ねる。「・・・なんか、音が、する・・・」とピチューは呟いた。
「・・・ほんとだ」とピカチュウ。ゴゴゴゴゴ・・・と、何か地響きのような音がしていた。「なんでしゅのー?」と、他のポケモン達も気付いたようだった。
すると突然、地面が小刻みに揺れ出したのだった。「うわっ・・・な、何!?」と、ピカチュウが叫んだ、次の瞬間だった。
突然、森の中を物凄い揺れが襲ったのだった・・・!!!「うわっ!!!地震だっ・・・きゃあっ・・・逃げてぇっ・・・!!!」と、ポケモン達は叫んだ。
鳥ポケモン達も、鳴き声を上げながら、飛び回っている。「クワァッ・・・大地震デスーーーッ!!!」とペラップが飛びながら叫ぶ。
大地震の衝撃で森の中の木々は、物凄い音を立てて倒れ込む。その衝撃で砂ぼこりが舞い、森の中は凄い状態になっていた・・・。
・・・そして、どのくらいの時間が経っただろうか・・・やっと揺れが収まったようだった。さっきまでの揺れが嘘だったように、辺りはシーンとしている・・・。
「・・・ん」倒れていたライチュウは、ふと我に返って起き上がると、辺りを見回す。さっきまではあんなに平和だった森の中が、木々が倒れ、砂ぼこりが舞い、滅茶苦茶になっていた。
「あれっ・・・ポケモン達は、みんな、何処っ・・・そうだ、ピチューとピカチュウはっ・・・!?」とライチュウはキョロキョロと辺りを見回したが、周りには誰もいなく、ピチューとピカチュウの姿もなかった。
「・・・・・」ライチュウは無言になってしまったが、とりあえず2匹を探そう・・・と思い、森の中を歩き出した。
するとそこでライチュウが見たものは・・・信じられないものだった。倒れた大木の下敷きになって横たわっている、ピカチュウの姿だったのだ。
「・・・嘘・・・ピカチュウ、目を覚ましてよ・・・僕だよ、ライチュウだよ・・・」とライチュウは必死に呼びかけるが、ピカチュウは倒れているまま、目を覚まさない。
よく見ると、ピカチュウの体の下には血が流れていて、血まみれになっていた。よく考えれば、こんな大木の下敷きになっていて、小さなピカチュウが無事なわけはない。
「・・・う・・・」ライチュウの目から涙がこぼれ落ちた。所詮はねずみポケモンであるライチュウが1匹だけで、こんな大きな大木をどけられる筈もなかった。
「・・・っ・・・ピチューは・・・ピチューを探さなきゃっ・・・ピチューはきっと生きてるよね・・・」と、ライチュウはピカチュウの傍を去ると、森の中を歩き始めた。
ところが、いくら探してもピチューは見つからなかったのだった。「あれっ、ライチュウさぁん、何やってんの?」そこへミミロルの女の子がやって来た。
「みんな無事だったのよ。他のポケモン達はみんな避難してるから、食べ物もあるし、ライチュウさんもこっちに来たら・・・あらっ?そういえば、ピチューとピカチュウはどうしたの?」とミミロルの女の子は尋ねた。
「・・・・・」2匹がいなくなってしまったなんて、言えるわけがなかった。ライチュウは涙を流しながら、ずっと立ち尽くしていたのだった・・・。


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地震ネタは不謹慎だと思うのでやめようと思っていたの ですが、他にネタがなかったので作りました。
かなり暗 い話になってしまいました・・・。