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作業員未測定125人のうち69人所在不明 線量限度超え可能性も新たに1人 

産経新聞 6月20日(月)19時40分配信

 東京電力福島第1原発で作業した東電社員が被曝(ひばく)線量限度の250ミリシーベルトを超えて被曝していた問題で、厚生労働省は20日、線量限度を超えて被曝した可能性のある社員が新たに1人いたと発表した。これで線量限度を超えたとみられる社員は9人になった。

 厚労省は東電に対し、同日までに3月中に作業に当たったとされる作業員約3700人分の被曝線量の暫定値を報告するよう求めていたが、依然として内部被曝線量を測定できていない作業員が125人いることも判明。うち69人は線量計の貸し出し名簿に名前が記されているものの、所属先とされる事業所に該当者が存在しないなど連絡が取れない状況にあるという。厚労省は東電に対し、全員と連絡を取るよう指導した。

 東電の報告によると、新たに被曝線量超えの可能性が出たのは、原子炉建屋の周囲で水位計や圧力計などの計測制御装置の保守作業を行っていた男性で、暫定値は335ミリシーベルト。このほか、200ミリシーベルトを超えた可能性がある人が2人、100ミリシーベルトを超え200ミリシーベルト以下の可能性がある人が19人見つかった。

 一方、東電は20日、福島第1原発で、本格運転から5時間で停止した汚染水の浄化システムについて、21日までに運転を再開する見通しを明らかにした。水素爆発で原子炉建屋が損傷した4号機の燃料貯蔵プール下に支柱を設置する耐震補強工事を完了したとも発表。19日夜から開放作業を行っていた2号機原子炉建屋の二重扉は20日早朝、全開になった。

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最終更新:6月20日(月)19時40分

産経新聞

 

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