その日、何をしていたかはもはやあまり関係ありません。その日からいままでどこでどうしたかが関係あります。校庭や公園の地べた。草むらや枯れ葉の山。そういうところに放射能が隠れています。過去2ヵ月の間にそういうところによく行った人は、それなりの被ばくをしたと承知してください。
たぶん1ミリシーベルトくらいでしょう。1年に許される被ばくを2ヵ月で消費してしまいました。いままでの被ばくは仕方ありません。元には戻りません。残りの10ヵ月を、放射能をできるだけ避けて生活してください。放射能は見えません、匂いもしません、音もしません。人にはまったく知覚できません。測定器だけが検知できます。
放射能はホコリに付着しています。家の中をそうじしてください。ぞうきんでふきとってください。カーテンを洗濯してください。ベランダの床をデッキブラシでこすってください。
ホコリを吸いこまなければ、東葛の空気は安全ですが、食物からの被ばくはできるだけ避けてください。西日本あるいは外国の食材を求めるようにしてください。
東葛の0.4マイクロシーベルト毎時は、チェルノブイリでいえば第三区分(移住権利区域)です(フクシマとチェルノブイリの比較参照)。 深刻ではないが、注意しなければならない程度の汚染です。かならずしもそこに住む必要がないひとは他所に引っ越したほうがよい程度の汚染です。除染して注意すれば、そこで子どもを育ててよいくらいの汚染です(たぶん)。
一方、福島市は2.0マイクロです。チェルノブイリでいえば、第二区分(移住必要地域)。少なくとも子どもはそこから退去させるべきです、国家として。飯舘村は20マイクロシーベルト毎時です。チェルノブイリの第一区分(居住禁止)は3マイクロからです。役場前でも8マイクロらしい。事故から2ヵ月半たって、そこに人がまだ住んでいるなんて狂気です。電光掲示板立てて喜んでいる場合ではありません。
飯舘村役場前にきのう設置された電光掲示板「10秒ごとに更新された数値が表示される。データを蓄積できるため、後に分析することも可能」(読売新聞) そのころは死んでるだろう。