2001年12月のこと


1日(土) パソコン交換

 最近はカプセルホテルじゃなくてシティホテルに泊まることが多い。
 カプセルホテルの方がお風呂にすぐは入れるし値段も安いからずっといいと思っていたけど、シティホテルだっ
てすぐにお風呂は入れジャン。
 部屋に入って服を脱ぎ散らかして、ガーっと寝て起きたらシャワー浴びて。

 土曜日だというのに朝の7時半に会社に行った。
 以前は8時からしか開かなかったけど、最近は警備のルールが変わって7時半に開くようになった。
 今日は早く帰宅しなくちゃイケナイので、早くから仕事してと思ったわけだ。
 警備員の人とたまたまエレベータが一緒になったので「最近は7時半に開くんですね」って話しかけたら「正面は7時半だけど裏は7時に開いています」とさ。
 いいこと聞いた、月曜日は7時に来よっと。

 仕事と言ってもパソコンの入れ替えの続き、今日はOS以降の設定だ。
 まずはAirH"を認識させとっと・・・おお、フリーズしてるじゃないの?マウスカーソル、止まってしまった。
 うんと、とりあえず抜くか、おっとフリーズ解けた。
 何度やっても同じ、うーん、どうしたモノか、AirH"が使えないと、パソコンを持ち歩く意味がなくなってしまう。
 あちこち調べたら、PCカードドライブを16ビットモードにしないとダメらしい。
 BIOS画面を出して、項目を設定したらOK。
 ふう、東芝マシンもこんなことしなくちゃならないのってのは、ちょっとガッカリだな。
 データもみんな移行したし、さてと、帰るかな。
 
 自宅に帰ったら三女の調子が悪い。
 この子が風邪を引いたなんて聞いたことないけど、かなり弱っている。
 ピアノのお稽古を休ませて、ベットに寝かしつける。
 
 女房を飲み会に送っていく。
 今年は小学校の役員をやっているので、忘年会があるとのこと。
 待ち合わせ場所まで送っていって、帰りも迎えにくるから電話しろと伝える。
 日付が変わったあたりで迎えに行く。
 もうだいぶ子供も大きくなったんだから、もっと飲みに行っていいよ。
 色々な所に行って、色々とみてこいよ。


2日(日) 床屋

明日会社に寄ってから客先に行かないと。

 昨日、久しぶりに外でタップリ飲んだ女房は絶対に朝起きられないと思ったので、あらかじめ朝食用の素材(ってほどでもないけど)を買ってあった。
 先々週くらいにやった手作りサンドイッチ、再び。
 朝は昨日買っておいたトマトとキュウリを薄切りして、ゆで卵をエッグカッターで細切りにしてお皿に並べる。
 いつもの朝は小食な子供達でも、嫌いな野菜でも、見栄え良くして美味しそうにすればどんどん食べてくれる。
 こっちの苦労がすぐそこで報われるのは、中々嬉しい。
 洗濯機を回してから、愛犬の散歩に出かける。
 一時間ほどして帰ってきたら、二日酔いの女房が起きてきていてうまそうにサンドイッチ食べている。
 「洗濯機、回しておいたよ」と声掛けたら「自分でやるからいいよ、余計なことしないで」と怒られました。
 ちょっと考えると、「朝起きられなくて、ごめん」ってあっても良さそうなのに。
 朝食の支度して、犬の散歩に行って、洗濯機も回して、なんで怒られなくちゃイケナイの?
 なんか悪いコトしたのか、したんだろうなぁ。

 三女の風邪は回復に向かいつつあるが、まだ、完全じゃないので公園とかはやめて近場のお店に出かける。
 なんでもサンタさんに頼むモノを見ておきたいとのこと、ちゃんとパパも見ておいて、って。
 トイザらス、近場に三軒もあって多すぎだってば。
 値段はそんなに高くないけど、売り切れだけが心配だなぁ。
 とりあえず内緒で買うだけ買って、ラッピングを後からするかな。

 夜は久しぶりに床屋に行った。
 地元ではいつも行く床屋だ、六時半頃に行ったらガラガラ、貸し切り状態。
 いつものように「短めのスポーツ刈り」って言ってから、なんだか眠くなってしまって。
 かなり船をこいでいたような気がする、気がついたら「お客様、これでいいでしょうか?」と鏡で頭の後ろとかを映してくれている。
 全然長い、「あと半分くらいに切ってください」と。
 今度は寝ないようにして、もう一回バリカンしてもらった。
 なんとか好みの長さまで切ってもらった。
 最後の客なので、店員全員から挨拶されてなんか恥ずかしい。

 パソコンの設定の続きをやって、ホームページを更新しようとしたら FrontPage がインストールされていない。
 しまったぁ、Office2000 Proffesional には FrontPage が入っていないんだ、Premium 版じゃないとだめだ。
 会社に行かないとない、どうしようか。
 とりあえず今日の分はメモ帳で作るか。
 えっと、会社のメールをチェックしようとしたら、Notesもない・・・これはまずい。
 明日は客先に10時だからノンビリできると思ったのに。
 よっしゃ早起きして、とかできないので徹夜して朝早く会社に寄ってから客先に行こうっと。


3日(月) 風邪

 結局徹夜して、出張の支度をする。
 彼女にもらったネクタイをしてみる、高級なネクタイは生地が違うから、ちょっととまどうな。
 オレなんか駅構内で売っている1000円のネクタイがお似合いだぜ。
 荷物を持って四時五十分に出た。
 真っ暗、寒い、誰もいない。
 こんな時間に家を出て、始発に乗るなんて、なんでかな。
 始発に乗ったら、とりあえず席が埋まるくらいにはお客さんがいるじゃないの。
 若い学生らしき人もいて。
 オレはたまたまだけど、みんなは毎日乗っているんだろうな。
 朝も早くから、ごくろうさん。

 新宿に着いたのは六時四十分頃、会社は七時から開くので朝飯食べてから行けばちょうどいい。
 この時間にやっている店は、牛丼屋しかないでしょ。
 すき家を尻目に吉野家に行く。
 吉野家で、朝食の納豆定食にけんちん汁、って注文したら「お客さん、おみそ汁と変えることもできますよ」と。
 ふむふむ、じゃ、そうして。
 朝も早くからそこそこお客さんがいるなぁ、みんなこんなに早くから何しているんだろう。

 無事、FrontPage と Notes をインストールして、客先に向かう。
 今日は池上、蒲田から東急池上線で二駅。
 このお客さんが難問で、まったくどうあつかったらいいのか分からない。
 ま、時間が解決するさ、と開き直り、新幹線に乗って大阪に。
 昼間ののぞみはガラガラだな、朝と夜は混んでいるけど。

 京橋の事務所に入って、あちこち調整しているとなんだか吐き気がする。
 ひょっとして子供の風邪が移ったかも。
 風邪引くのは何年ぶりかな、まあ、明日会社を休むほどじゃないけど。
 三女も次女も、何度も戻していたからな、結構心配。
 熱も出てきたな、さっさと寝ないとイカンでしょ。
 年を取って体力が落ちてきているから、一晩寝ただけじゃ直らないな、明日はのんびりすごそうっと。


4日(火) 自浄作用

 朝から体調がいまいちだが、さすがにタクシーで出社するわけには行かない。
 西中島南方から淀屋橋まで、淀屋橋から京橋まで、30分ってところかな。
 だいぶ熱が下がってきたけど、油断は禁物。

 昼飯も社食で済まして、自席でじっとしている。
 飲み会が入っていたけど、体調優先、「急な仕事が入って」と断った。
 暗くなったら直ぐに帰りたかったけど、打ち合わせを入れられてしまっていたのでホテルに着いたのは九時を過ぎていた。
 アレルギー体質だから売薬で何とかするわけにはいかない。
 バスタブにお湯を張って体を温めて、じっくり寝る。
 明日には治っているといいな。


5日(水) 無理しちゃイカンよ

 朝6時に起きて、東京に。
 朝起きたらすっきりしていた、体の毒が抜けた、と言う感じだ。
 駅について家に電話したら、女房にも風邪が移っていて、39度くらいあると。
 うーん、困った。
 午前中の打ち合わせが終わったら、もう一度電話しよっと。

 打ち合わせが終わって13時になって家に電話したら、まだ熱が下がらないと言うので帰宅することに。
 午後も打ち合わせが入っていたんだけど、ぶっちぎって。
 自宅着いたら、とりあえずベットで寝ていた。
 声をかけても起きてこないから、そっとしておいて娘と犬の散歩に行くことに。
 犬は昨日、一日散歩していないみたいで、リードを持つと大喜びする。
 大喜びしてこっちにじゃれついてくるから、ちっともリードを付け替えられないじゃない。
 それじゃちっとも散歩に行けないでしょ。
 早く散歩に行きたかったから、じっとしていないとイカンのに。
 で、なんとか付け替えると、思いっきり走り出す。
 いつも散歩するコースはだいたい決まっているのだが、犬はテリトリーとかマーキングとか忙しくて、まっすぐに歩かない。
 引っ張られたり、引っ張ったり。
 散歩から帰ってくると、女房が起きていてそこそこ顔色がいい。
 ほっと一息、オレが寝込んでもオレだけ寝込んでいるだけだけど、女房が寝込むと家族全員が迷惑するでしょ。
 でもまあ、起きてきてご飯を食べているから安心した。
 身体弱いんだから、普段から無理しないようにね。


6日(木) 始発

 今日は10:30から蒲田で打ち合わせだったので、早めに出社して一仕事してから打ち合わせに向かうか、家で一仕事してから直接向かうか、悩みどころである。
 朝起きて決めようと思って起きてみたら子供がばたばたしている音がして。
 たまには子供と朝飯食うか。

 朝は昨日女房が自分の分だと行って作ったおじや、暖めなおしたらそこそこいける。
 どう考えても料理の腕は女房にはかなわない、勝とうとは思わないけど遜色ないくらいまでは頑張りたい。
 一仕事して、雨がやんでいなかったので女房に駅まで車で送ってもらう。
 なんか、朝、駅まで送ってもらうと仲良し夫婦みたいで、カッコいいでしょ。
 「今日は帰るけど、明日からは大阪出張だ」と別れ際に。

 打ち合わせは簡単に終わって、その後蒲田駅の池上側口で昼飯食べるかな。
 なんか、めちゃくちゃいい加減な立ち食いラーメン屋があって。
 味噌ラーメン400円、とりあえず久しぶりにラーメン。
 つらつらとカウンター越しに見ていると、ゆであがった麺を水切りかごからそのままどんぶりに入れているじゃないの。
 一滴も水を切らない麺、自分で食べたことあるんだろうか?
 シナチク、もやし、ネギ、手づかみでガシガシ入れる。

 鶴見に着いて、細かい打ち合わせの続きを。
 打ち合わせ相手が次から次へと代わり、結局夕方まで続いた。
 何だかなぁ、何でもかんでもオレに聞かないで自分で探せよ、って聞いた方が早いか。

 発注元との夕飯を食べようと待っていたのに振られた。
 先週、風邪で倒れたばかりなので、強制的に休憩を取ってもらおうと思ったけど、仕事がよほど好きらしい。
 仕方ないので、すごすごと帰宅する。
 自宅で仕事とかメールとかページのメンテとか。
 彼女と二時間もチャッとして、そのあと電話で一時間もおしゃべりして。
 気が付くと一時。
 お風呂入って、さてと仕事だ。
 明日は始発に乗ってそのまま新幹線で大阪行き。
 フー、結構しんどい、しんどいけど充実。
 ま、倒れたら病院のベットでゆっくりできるだろう。


7日(金) てっちり

 最寄り駅から始発で行こうと思ったけど、ちょっと出遅れて二発目。
 ガラガラだけど、それでも各車両に十人は乗っているな。
 乗って本を読み出したら寝てしまって、起きたら小田原。
 新幹線のひかり141号の発車まで一時間くらいある、待合室で寝過ごさないように椅子に座らずにぶらぶらして過ごす。
 ホームに並んでいたら、後ろにそこそこ並んでいるじゃないの、結構需要がある。
 東京行きのホームにはもっと並んでいる、新幹線通勤な人たち、朝からたいへんですね。
 電車は六分くらいの混み具合、ここでも本を読んでいるうちに寝てしまい、起きたら新大阪。

 午前中はバタバタしているうちにあっという間に過ぎてしまった。
 東京から呼び寄せていた部下をお昼過ぎに拾って、一緒に社食を。
 午後はあちこちに電話して、あっという間に。
 今日は私用メールを一通も出さなかった、結構忙しかったと言うことだ。
 部下をもてなすべく、今夜のことを考える。
 グルナビでホテルのある西中島南方付近をちらちらと探していると、あったあった、下関フグ

 まずはホテルにチェックインして。
 駅の目の前の淀川と平行して通る423号線を十三に向けて10分ほど歩く。
 中々見つからない、道間違えたかも知れないけど、ま、あの歩道橋まで歩いて見つからなかったら通行人に聞くか。
 おっ、あったあった、ここここ。
 さてと、金曜日のこの時間に予約なしで入れるのか、入り口近くの申し訳なさそうな座席が空いていた、ラッキー。
 泳ぎてっちりを二人前頼んで、まずはビールから。
 お通しがフグの皮で、ポン酢、分けネギ、ダイダイで合わせて、黙って食べる、何も言葉はいらない。
 鍋も鉄鍋じゃなくて紙鍋、って言うのか?電子コンロなので厚手の水を通さない紙で鍋ができる。
 お皿に盛られたフグの切り身は、ピクピク動いている、今そこで泳いでいたフグを絞めたばかり。
 春菊と白菜、豆腐、がさがさ入れて煮えるまでに、てっさが出てくる。
 真っ白というわけじゃなくて、薄いピンクが所々ある。
 箸で四、五枚をすくって、ああ、人間やっていてよかった、これだけうまいモノを形容する言葉は存在しないわけだ。
 鍋が煮えてフグの身を食す、仕事頑張ってきたんだからこのくらいのご褒美があっても、いいだろう。
 ビールをあけてひれ酒、久しぶりに飲んで、身体の心から暖まる。
 鍋の身を食べ終わったら、雑炊を作ってもらう。
 作り方を知らない訳じゃないけど、大阪には大阪のやり方、この店にはこの店のやり方があるだろうし、やってもらうことで店の人とも会話ができるし。
 火を止めて生卵でとじ、焼き海苔をちぎってかけて。
 いやぁ・・・・・
 日本人に生まれてよかった。

 腹がふくれた言うより、気持ちがいっぱいになったところで、先週紹介されたスナックへ。
 ドア開けたら満席じゃないの、もういいや、ホテルに戻ろうかな。
 店の人に強引に足止めされて、席を詰めてもらって、入り口に一番ちかい席に。
 所長にボトルを飲んでもらってもいいと言われていたが、ひとのボトルを飲むのはオレのポリシーに反する。
 自分のボトルを人におごるのは、大好きだが。
 コートを預け、トイレに行く途中でちらちらとボトル棚をみるけど、心惹かれるボトルがないなぁ。
 しょーがない、VSOPとかテキトーなヤツにするかな。
 とりあえずボトルメニューをもらって、っと、お、山崎あるじゃないの。
 いい値段するけど、これにするか。
 部下が「目の前の阪急を京都に行けば、サントリー山崎工場ありますよ」と。
 水割り作ってもらって、結構いけるジャン。
 部下もだいぶご満喫、おまえにも色々と苦労をかけて、でも頑張ってくれて、たくさん助けてもらって、酒ぐらいおごらせてくれ。


8日(土) 伊勢エビの唐揚げ

彼女のメル友の中華屋に行った。

 新大阪から環状線で天王寺まで、天王寺から大和路地線で東部市場前まで。
 環状線から一駅離れただけで、この閑散とした駅前は何なんだ。
 とりあえず店が全く見あたらない、いきなり民家だな。
 マピオンで印刷した地図を左手に線路沿いに歩いて片側三車線の街道の歩道橋を登る。
 「歩道橋、久しぶりだなぁ」って、オレもだな。
 地図の指し示す方向を見ると、色々な看板に隠れて店の看板があった。
 ホームページの写真ではすっごく大きな店に思えたけど、実物はそうでもないんだな。
 紅龍、っていかにも中華料理屋、って屋号。
 ガラス戸越しに見ると結構混んでいるなぁ、入ってみたら満席だからちょっと待って、と。
 このお昼の時間に空き待ちくらいだと、味の方も期待できるな。
 カウンター席が空いたので座ると、店長の目の前だ、この店長が知り合いらしい。
 チャーハンと固焼きそば、おみやげに鶏の唐揚げとアワビの唐揚げを頼む。
 そう待たずにでてきた、混んでいる割には早いなと思ったら、料理人が五人も厨房にいる。
 フロアには女性が三人、これだけの人間を養うのはそうとう売り上げがあるということだ。
 チャーハン、特別に何も凝っていないけど、基本な味で何回でも食べられそう。
 固焼きそば、タレが熱くなくてオレでもすぐに食べられる、よかったよかった。
 味はどっちかというと薄味な部類、中華は濃厚なのが多いけど濃厚だと飽きやすいからそれを考えてかな。
 食べ終わった頃に店長が「どうぞ」と伊勢エビ唐揚げを持ってきた。
 何でも彼女が「行ったら食べさせて」っていつも言っていた料理らしい。
 本当に食べさせてくれるとは思わなかった、これってすっごく高いんじゃない?
 全部で四つあったけど、一つづつ食べて、こりゃうまい。
 チラと彼女を見て「もう一個食べるの?」ってとりあえず聞いてみた、小食で遠慮がちなのでひょとしてオレが三つ食べられるかと思ったら、食べるだと。
 フーン、おいしかったら食べるんだ、そりゃそうだよね。
 お昼時で店が混んでいたので、軽く話をしただけだけど、料理人、商売人、って店長の人柄がそのまま料理に出ている。
 店長とは料理を通して話をさせてもらったよ、おいしかった、また、来る。


9日(日) しじゅうにしてまよう

今度の行く末についてあれこれ悩む。

 大阪の仕事は辛くて苦しいながらもそこそこやりがいがある。
 四月にどこまで動くか分からないけど、マイペースで一歩一歩進めていく充実感、悪くない。

 自分が所属している部署の仕事とは全くかけ離れている。
 部長はいい顔をしない、会社として対応せざるを得ない発注元なだけに、正面切って断ることもしにくい状況だ。
 しかし、部は部で予定があるので、オレは四月までいるわけにはいかない、部としてはだ。
 とりあえず年内は仕方ないとしても、それ以降は戻ってこいとのお達し。

 反対にプロジェクトを預かる部としては、オレが戻るなんてサラサラ考えていない。
 上層部に圧力かけてオレの異動も考えている様子。
 まぁ、気持ちは分かるけどね。

 家庭的には上の子がちょうど中一なので一年くらいは何でもない、二年を超えるあたりで高校受験になるのでそのころにはオレもちゃんと家にいたいけど。
 下の子はまだ小学校なので、お父さんと遊びたい盛り。
 こっちとしても今遊んであげないと、あとでは遊んでくれないだろう。
 女房はどっちでも好きにしたら、と。

 選択枝1:なんとしてもプロジェクトを抜けて東京に戻る。
 大阪でいい店も見つけつつあるし、あと何ヶ月後かの撤退を見据えて作業を進める。
 何ヶ月後というと、プロジェクトの佳境に差し掛かるので一ヶ月後に抜けるように算段して、結果的に数ヶ月後に抜ける。

 選択枝2:このままプロジェクトにどっぷり入って大阪異動も視野に入れる。
 単身赴任というサラリーマン人生も、一度は経験してみたいとは思う。
 週に一度帰るといって、一週あき二週あき、月に一度くらい戻るようになるかも知れないけど。
 家庭の状況を見ると、いくなら今の時期しかないが、行ったら行ったで一年で帰れる保証がない。
 異動願いを出してもそれがすんなり通るわけないしね、どうしても戻りたければ退職か。

 選択枝3:プロジェクトは抜けないが、週に一日か二日だけ手伝うようにする。
 プロジェクトを抜けると言っても、ハイそうですかとはいかないので、引継を育てつつ徐々にフェードアウトする。
 来年の一月一杯あたりを目処に、とても引き継ぎできそうもない若いヤツに無理矢理引き継ぐ。
 で、様子を見るという名目で、各週金曜日あたりに大阪に遊び・・・じゃなくて仕事に行く。

 望みは高く、自己都合的に、自分の言いたいことだけ言って相手の話は聞かない。
 すこしずつ段取りするかな。


10日(月) チャット

 久しぶりに本社に行く、先週は一度も戻らなかったかも。
 経費精算のために戻らなくちゃいけないんだけど、なかなかねぇ。
 チラと営業と打ち合わせをして、資料を作ることを約束。
 みんな、いかに他人に仕事を振るか、ってことばかり考えている。
 それって、どうなのかなぁ。

 昼飯を食べずに池上の客先へ、一時間みていたが、山の手で品川に向かっている途中ではたと気が付いた。
 蒲田まで行って乗り換えるよりも、五反田から池上線で行けばいいんじゃない?
 モノは試しで乗り換えてみたら、まあ、10分早かった、次からはこのルートでいこっと。
 打ち合わせ終わったのが三時過ぎ、遅い昼飯でマックでハンバーガー。
 マックのハンバーガーはあんまり食べないけど、まあ、日本全国、いや世界中どこでも同じ味だから、安心だな。
 時間を見計らって、鶴見の喫茶店に向かう。
 社内の情報交換をするためなんだけど、ちょっと他社には聞かれたくない話もでるので打ち合わせ場所がなく、喫茶店なわけだ。
 18時ちょっと前に着いてブレンドを注文、パソコンであれこれやっていると、30分過ぎても誰も来ない。
 ン?と思って電話してみたら、今日は中止だそうだ、あっ、そ。
 じゃ、メールでも書こうかなぁと思っていたら、彼女がちょうどメッセにサインインしてきた。
 おっ、ラッキー、声掛けておしゃべりしよう、っと。
 二時間くらいおしゃべりして、帰宅。
 明日の夕方から大阪、支度にそんなに時間はかからないけど、抜かりなくね。


11日(火) テレビ会議

 10時までに出社すればいいので、ちょっと寝坊して小学生の子供と同じくらいに家を出ようと。
 今朝は食欲がないので、そそくさと出張の支度をして出かけようとしたら「子供送り出したら駅まで送っていくからちょっと待てる?、荷物多いでしょ」と、ありがたいお言葉。
 「いいよ別に、歩いていくから」とか意地張っている場合じゃない、「おう、ありがと、じゃ、待つよ」と甘えることにした。
 今後の夫婦関係維持について、こんなこと位で修復されるとは思わないけど、城の城壁に入ったヒビをぺろっとなめたくらいにはなるかな。

 鶴見で打ち合わせして、そのあとで蒲田でテレビ会議。
 テレビ会議って、音声はリアルタイムだけど、画像はコマ送り。
 カメラでは相手の表情までは読みとれない、けど、なんとなく雰囲気は伝わる。
 そんなこんなをしているウチに、どんどん時間が過ぎていって7時を回っていく。
 うーん、今日中に大阪に移動したいんだけど、どうなるんだろう。
 ここから駅まで歩いて、電車乗って、えっと、30分あればいけるのかな。
 新大阪行き最終のぞみは九時なので、それには間に合うかも知れない。
 新幹線が間に合わなければ夜行バス、その次は始発ののぞみ、どちらも避けたいなぁ。
 そうこうしているウチに八時になり、テレビ会議のテレビ回線が切れることになった、ので速攻で駅に向かう。
 東京駅に着いたのは20時35分頃、20時40分ののぞみにも乗れるが、弁当くらい買いたい。
 飲み物は車内で買ってもいいけど、弁当は買っておかないとろくなのを売っていないからな。
 で、20時50分のひかりにする、弁当とビールと、勢い余ってつまみとチューハイも買ってしまった。
 うつらうつら電車で揺られて気持ちよく寝たあと、新大阪で御堂筋線に乗り換えるも、なんとなかもず行き最終電車じゃないの。
 最終のぞみで来たら電車がないのか、と時刻表を見たらのぞみでも新大阪到着が5分しか違わないから、この最終電車には間に合うわけだ。
 つーかさ、一駅なんだから歩いても知れているでしょ、こんど歩いてみようかな。

 ホテルに着いたのは日付が変わって30分経っていた。
 バスタブにお湯張って、身体暖めてから寝よっと。


12日(水) 週中で飲む

 夕方、江坂の客先へ行った。
 うーん、今まで決めてきたことを「実は決まっていました」と変えられても、非常に困る。
 なんか、このプロジェクト、こんなことばっかりだなぁ。

 そのあとで大阪営業所に寄って、プロジェクト状況を伝える。
 まあ、ここの所長も単身赴任でいまやっと一年経って、あちこちに大変な状況らしい。
 8時半頃終わりにして、所長と軽く行くことにした。
 前回は満席で断られたところに行くと、二階席が空いているとのこと、とりあえず席に着く。
 二階席は六人がけのテーブルがいくつかあって、まあ、隣の席が盛り上がっているので、うるさい。
 一階はカウンター席のみだったので、すっごく雰囲気が良かったので期待していたが、まあ、うるさいこともあるのね。
 料理もそんなに飛び抜けているわけじゃなくて、まあ、そこそこ。
 もう一回来るかって言うと、ちょっと悩んじゃうな。

 淀屋橋での食事が終えたら、西中島のスナックへ。
 途中、すっごく腹が減ったので立ち食いそばを食べた、またまた東京の感覚で天ぷらそばを頼んでしまい、エビのしっぽだけの天ぷらそばが来た。
 次からはちゃんとかき揚げ天ぷらそば、にしないと。
 スナック行ったら、あれま、だれもお客さんがいないじゃない。
 10時半でガラガラだと、結構心配してしまうね、ま、この店がつぶれたら他を探すだけだけど。
 カラオケは一曲も歌わずに済んだ、ホント、カラオケはあんまり好きじゃないってば。


13日(木) 移動は四時間

本日、帰京。

 午前中の作業を片づけてお昼休みを使って移動。
 個人的な要望として、場所の移動は一人でしたい。
 間に食事を取ったり銀行に行ったり色々と時間を有効利用したい。
 なんと言っても、その時間だけが一人っきりになれる時間、気持ちを楽にしたい、し。
 ちょっと電話をしたいところも、あったりするし。
 今日は東京に戻ることを頭を下げて頼んだ人も一緒なので、しかたない、みどりの窓口で切符を席を並べて買う。
 新大阪に着いたら、発車まで5分を切っている。
 慌ててお昼のお弁当をホームで買って乗り込んだら、ガーラガラだな。
 しかし、時速200キロを超えて東京−大阪を二時間半で結ぶエキスプレストレインが、こんなに簡単に乗れるというのは、実は高度の運用管理技術が必要なんじゃないだろうか。
 電車や線路の保守点検、券売機、ホームでの乗客整理、どれ一つ欠けても「飛び乗りできる高速列車」を実現することはできないだろう。
 という技術の積み重ね(色々な人たちの血と涙と汗の結晶)の上にあぐらをかいて、弁当食べて、寝る。

 池上に着いたのは15:30、京橋の事務所を出たのは11:45、約四時間かかった。
 四時間もかかったのか、四時しかかからないのか、いずれにしても十分移動可能と言うことだな。
 打ち合わせは18時終了予定だったが、無条件に延長され、終わったら20:30を超えていた。
 まあ、中途半端に終わって次回持ち越しよりも、時間がかかっても決着した方がいいのだが。
 フー、移動してきて打ち合わせして、こってり疲れた。
 駅に着いてふと横を見るとラーメン屋がある、って急に今日開店した訳じゃなくてずっと前からあるわけだが。
 あ〜〜ラーメン食べよ、みなさん、さよーなら。
 この店の売りは味噌ラーメンらしいが、やっぱり基本はシオ。
 生ビール頼んで、一息入れる。
 シオラーメン、丁寧に作っている、スープも具も手間かけて作っているんだろう。
 すーっとのどを通っていく、引っかかりのないスープ、いいなぁ。
 今度から、たまに寄ることにしようかな。

 池上から蒲田へ、蒲田から横浜へ、横浜から海老名へ、海老名から最寄り駅へ、うーんと三回乗り換えて家に向かう。
 自宅に着いたのは日付が変わる一時間前、忙しいというか時間に追われるというか、まあ、一日24時間が短いな。


14日(金) りゅうび

12:30発JAL905便羽田発沖縄行き

 JALのバーゲンセールで買った切符の日、仕事の状況を考えるととても遊びに行っている場合じゃないけど、ま、一日風邪で休んだと思って、行かせてくれ。
 駅すぱぁとで調べると、浜松町経由モノレールじゃなくて京急で行った方が早いらしい。
 家を9時に出て電車を乗り継ぎ、羽田に着いたのが11時頃、まあ、一時間前だとちょうどいいかな。
 ニューヨークの方で世界的なテロがあったせいで、手荷物検査が厳しい。
 警備会社からの派遣社員、倍増していて儲かってしょうがないでしょ。
 でもまあ、X線とか不慣れな警備員が通りいっぺんとうの検査じゃすり抜ける人はすり抜けるだろうなぁ。
 こういうのは、ベテランの勘が不審者を見つける最大のシステムなんだけど、そう言う方向には強化されていないみたいだし。
 ま、一応ちゃんとやっていますというポーズも大事だしな。

 機内で席に着くと、まあ、混んでいる混んでいる。
 海外組がみな国内に切り替えたのか、バーゲンセールで買った人がオレ以外にも沢山いるのか、どっちにしても真夏のシーズン中のような混み合い、満席である。
 馳 星周のダークムーンを読んでいるウチにぐっすり寝てしまった。

 海上を二時間半飛んで那覇に着く。
 なんだ沖縄涼しいじゃないの、ビックリ。
 タクシーの運転手に聞くと、ここ二、三日はぐっと涼しいらしい。
 服装に困らなくてよかった、那覇に着いたらみんな半袖だったらどうしようかと思ったよ。
 ホテルにチェックインする、那覇でいつも泊まっている沖縄オリエンタルホテルである。
 久しぶりに予約したんだけど、専用のホームページがあるので見てみたら「インターネット接続サービス」ってのがあって、「モデムつきのパソコンなら簡単に接続できます。」とある。
 ン?モデムつき?って単にダイアルアップするだけなのかなぁ、よくわからんと部屋に入る。
 部屋全体は依然と変わらない歴史ある作り(所々のペンキがはがれている・・・)なんだけど、くくり付けのテーブルが作り直されていて、UDPポートが付いている。
 UDPのポートの隣に電源コンセントも付いていて、細かい気遣いが嬉しいね。
 ほほぉー、と思い、受付カウンターに行って「インターネットに接続するケーブル貸して下さい」と聞いたら、新品のLANのストレートケーブルを貸してくれた。
 パソコンのLANポートとテーブルのポートをケーブルで繋ぎ、TCP/IPの設定をDHCPにすると、さくっとアドレスが取れる。
 IEの設定を変更せずに立ち上げてみると、パッとホテルのトップページが表示されるじゃないの。
 どれどれとあちこち見ていると、結構早い。
 誰も使っていないから早いのかも、スピードテストをやってみたら900Kbps以上出ている。
 ADSLを引いているらしい、ほほぉー、沖縄でもフレッツADSLが引けるんだ。
 ネットワークコンピュータで誰か見えないかなぁ、と見ても誰もいない。
 だーれも使っていない、一人で占有している感じ。
 まあ、こんな寂れたビジネスホテルで、まさかインターネット接続サービスをやっているとは誰も思わないだろうな。
 ハイクラスの観光ホテルでやっと始まったサービスだろうけど、ホテルのうたい文句では「沖縄で初めて」とある。
 ADSL引いて、ルータたてて、各部屋に配線する。
 その気さえあれば、どこでもできる時代になったらしい。
 特別に割増料金も取られない、これからもずっとこのホテルにしよっと。

 夕方になって街を散策し、約束していたお店に向かう。
 りゅうびという観光客相手ではない地元向けの居酒屋。
 沖縄のシステム管理者に声をかけ、都合三人で飲みだす。
 トーフチャンプルもスクガラスも、沖縄で食べるのは東京で食べるのとは味が違う。
 ビールを空けて、泡盛を。
 何でも石垣島の限定品があるらしい、いやぁ、水割りで飲んだけど、これもうまい。
 三人だったけど一人はあんまり飲めないので、二人で一本飲んでしまった、な。
 沖縄の幻想、誰もがお酒を飲めるわけではない。
 寒い地方は飲めないと死んでしまうので、自然淘汰的に誰もが飲めるが、南の国の人は飲めない人がたまにいる。
 逆に、飲める人は徹底的に飲むけどね。

 10時頃に店をでて、昔よく行っていたスナックに行く。
 今日は予約が入っていて、ボックス席が満席、こんな日もあるんだなぁ。
 ママさん、元気にしていた、その元気な顔が見られればそれで満足。
 泡盛のボトル入れたけど、飲みきれなかったので「ママさんと店の子で飲んじゃってね」と。


15日(土) ソーキそば

12:00JAL930便那覇発羽田行き

 泡盛をかなりタップリ飲んだけど、つまみもかなり食ったので、朝起きたらアルコールが全くと言っていいほど残っていない。
 習慣でいったん6時に目が覚めたけど、もう一回寝たら、それでも8時だった。
 ちらちらとネットサーフィンしたけど、今朝もオレが回線を占有していた。
 全室から接続するようになったらこんなスピードは出ないんだろうぁ。
 8時半になったので朝食を食べに行ったけど、知らないウチに別料金になっていた。
 前までは無料サービスだったのに。
 朝食代でネットワークを引いたのかなぁ、かもね。
 内容は前と全く変わっていない、トースト一枚(半分に切ってあるけど)、サラダ、ベーコンとソーセージを炒めて、それとドリンク(牛乳、オレンジジュース、コーヒーのいずれか)。
 これで630円は高いけど、まあ、ホテル内朝食としては安い部類。
 普通は1000円とかするしな。
 部屋に戻って軽くシャワー浴びて、空港に。
 12時の便で帰るけど、空港のお土産屋も散策したい、し。
 泡盛を二本買って、オリオンビールの詰め合わせと共に自宅に宅急便する。
 泡盛は親父用、ビールは女房用、今回は子供用はなし。
 飲み屋系の店員にばらまくために、珊瑚の付いた根付けを数個仕入れる、ま、安いヤツでイイや。
 彼女にピアスを、ブルー珊瑚をチラチラと見ていたら店員さんに声をかけられて、口車にまたしても乗って結構高めのを買ってしまった。
 気に入ってもらえるといいけどなぁ。
 おっと、そうそう、ソーキそばを食べてなかったじゃない。
 朝食が遅かったのであんまりお腹がすいていないけど、それでもなんとしても食べなければ。
 空港内のレストランで。
 いまいちだなぁ、ソーキが柔らかすぎるよ。
 それでも、東京で食べるよりもはるかにうまい、ソーキそばとゴーヤ食べないと沖縄に来た気がしないしね。

 帰りの便は結構すいていた、ま、帰るとしたら日曜日だよね、やっぱり。


16日(日) 狂牛病

 朝から昼まではあちこちの運転手をやっておりました、はい。
 長女は7時前に出ていったので、女房が送っていったんだけどね。
 お昼に次女、三女をバスケの練習から連れて帰って、一緒にシチューを作りました、はい。
 ウチのシチューはクリームシチューで、今日はブロッコリーが安かったので入れてみました。
 ブロッコリーの枝の部分は食べられるのかどうか不安だったので、彼女に電話して聞いてみたら先っぽの堅い部分以外は大丈夫だよ、ということなのでちょっと厚めに切って入れました。
 いつもは冷凍のシーフードミックスを最後に合わせるんだけど、今日はむき海老とホタテをそれぞれワンパックづついれました。

 トイザらスにクリスマスプレゼントを見に行って、下の二人はまだサンタを信じているのでその場で買うわけにはいかないです。
 売っている棚とモノをしっかり覚えて、あとで買いに行かねば。
 24日が近くなると、24時くらいまでお店がやっているので色々と助かる。
 店内中にサンタがあふれかえる、お互いの顔を見やって「ご苦労さん」と。

 夕方暗くなって長女がバレーの試合から帰ってきたので、最寄り駅でピックアップし、そのまま焼き肉屋に行く。
 いつも行っている豪気という焼き肉屋です。
 女房と子供だけで行けばいいのに、自分が連れて行くと食べるのに専念できないから、オレがいるときしか行けないと子供達は信じ込んでいる。
 店に行ったら、いやぁ、ガラガラ。
 狂牛病様々ですわ、ホント。
 みんなそんなに狂牛病が怖いかなぁ、世界中で何人狂牛病で死んだか知っているのかなあ。
 ウチなんて全然怖くないモノね、そんな病気にいちいち怖がっていたら、何にも食べられないでしょ。
 店にはいると当たり前のごとく「ウチの肉は安全です」とチラシが張ってある。
 でも、スペシャル盛り合わせに付いてきていた骨付きカルビが無くなっているじゃないの、安全だったらちゃんとつけておいてよね。
 子供達にたらふく肉を食べさせて、女房はいつも通り石焼きビビンバ食べて生ビール二杯飲んで、オレ以外はご機嫌で大満足。
 酒飲まずに肉を食べるのはなんか寂しいので、キャベツとピーマンとタマネギを焼いて食べていました。

 明日はまたまた始発で大阪、自由席座れるといいけどな。


17日(月) 聞かされ上手

 結局仕事が終わらず完徹。
 朝六時の電車で小田原に向かい、ひかりで新大阪へ。
 最寄り駅に着くと、ちょうど電車が行ったところ、ひかりに乗り継ぐためのは後二本しかない。
 自由席は混んでいて座れないかも知れないので今日は指定席にするかな、とか考えていたら構内アナウンスが入り保安装置の確認のために五分遅れているとのこと。
 この五分、結構致命傷かも。
 そうだ、昨日エクスプレスカードが来ていたんだ、早速使ってみるかな。
 JR東海が発行している「エクスプレスカード」、新幹線の予約が携帯電話から出来る。
 料金決済をどうしているのか興味があったが、なんてことはないセントラルファイナンスと結託しているだけだ。
 クレジットカードの与信が通らないとエクスプレスカードは使えない。
 月の限度額は二十万、大阪往復が三万円なので、七往復は買えない計算である。
 携帯からちゃちゃっと予約して、小田原駅の専用券売機で切符を発券してもらう。
 うんと、特急券しか買えないのね、ひょっとして自分の操作未熟なのかな、のぞみだったら買えるのかな。
 しかたなく、発券機で乗車券は別で買い求めた。

 指定席の座席は、気持ちグレードがいいような気がした。
 さすがに徹夜明け、ぐっすり寝た。

 京橋の事務所で仕事ビッチリやった、21時を過ぎても終わらない。
 今日は馴染みのスナック(と言っても三回しか行っていないけど)に沖縄のお土産を持っていかないといけないんだけど。
 なんとかかんとか終わりにして、ぐったり疲れたのでタクシーでホテルに向かう。
 車中、本社から電話が入って、仕事のお願い。
 全くこんな時間に連絡してくるなよ、でもまあ仕方ないか。
 スナックは諦めて、ホテルで仕事するかな。
 チェックインしてちょっと買い物にコンビニに行ったら、今度はスナックから電話。
 うーん、しょうがない。
 一時間だけだよ、一時間だけ。

 店は一組しか入っていなくて、カラオケというかガナリタテって感じだな。
 まあ、お酒飲んで楽しくやってくれよ。
 店の人とあれこれ話をする、お土産の珊瑚の根付けを配る、水割りはめちゃくちゃ薄く作ってもらって飲む。
 なんか店の女の人、面白いなぁ。
 ネイティブの大阪弁、じゃなくて河内弁を聞いているだけで、ここは日本じゃないような気がする。
 きっちり一時間だけ飲んで、というか色の付いた水を飲んで帰ろうとすると、「ねぇねぇ、ラーメンでも食べに行かない?」って、一緒に食べに行くことがごく自然な流れて誘われた。
 ラーメンかぁ・・・飲んだ後に食べに行くなんて半年ぶりかなぁ。
 たまにはいいかな、でも近くのラーメン屋なんて、全然分からないや。

 ママさんに教わってくらくらという中華料理屋に行った。
 店を出て一分もしないうちに着いた、確かにわかりにくい店だ。
 ラーメン屋と言うよりも和洋中華屋だな、鯖の味噌煮とかマー豆腐に混じってラーメンも作っているという感じ。
 そんな店だから味には期待していなかったんだけど、全くの期待外れだ。
 丹念に手間暇かけて作った鶏ガラをメインにした醤油スープ、チャーシューも自家製で適当な歯ごたえも嬉しい。
 ネギは白ネギを細かくかけてある、シナチクも丁寧に塩抜きしてあってタケノコの味がする。
 こんな奥まった店でこんなラーメンに出会えるなんて、思ってもいなかった。
 彼女がつらつらとプライベートの話をし出す、おいおい、そんな最重要機密事項を単なるお客に話すんじゃない。
 「flowerさんには本当のことを話しておきたくて、ごまかし続けたくないから」って言われた。
 「話したら嫌われるかも知れないけど、聞いて欲しくて」
 「大丈夫だよ、オレもそこそこ遊び慣れているから、話を聞いても誰にも喋らないし、今まで通りの付き合いは変わらないよ」
 スナックのオンナとどこにでもいるダメダメサラリーマン、という組み合わせだから付き合いと言っても知り合い、程度だけどな。
 なんでオレばっかりにそういう誰にも話せない、だけど誰かに聞いて欲しい話をするかなぁ。
 決して聞き上手だとは思わないけど、なんでだろ。
 そもそも、そういう星の元に生まれたと思って諦めるか。
 それにしても、どこの馬の骨とも分からない出張族のオヤジを頭から信用するんじゃないってば。
 でもようく考えたら、ネットでの友達も同じだな。
 一度も会ったことのない人を丸ごと信用して、誰にも話したことがないことを話してしまうのと同じかな。


18日(火) 記憶喪失になるまで飲みたい

 久しぶりに屋台へ行った。
 うんと、今月になって初めてかも知れない。
 仕事目一杯あって、どう考えても飲みに行っている場合じゃないけど、そんなこと言っているとプロジェクト終了まで飲みに行けないので、強行だな。
 さすがに四人いっぺんに行くのは周りの目があるので、まずオレが先に行って後からバラバラ来るように指示して。
 のれんならぬ透明なビニールシートをくぐると(って透明だからくぐる前に見えるんだけど)、いつもの指定席は空いていた。
 いつも来るのは、木金なので店員さんが二人いるけど、それ以外の曜日の今日は店長だけ。
 おでんと焼き鳥を頼んで、焼酎をボトルで、梅のお湯割りにしてもらう。
 一杯飲んだあたりで一人来た、まったくではないけどまったくにちかいくらい飲めない協力会社(要は外注)の新人女性。
 まあ、なんというか、大卒の新人の社会人一年生だから、こっちの言葉一つ挙動一つ何でも感心しているな。
 こっちは何とも思わないと言うか、まあ、若いだけ、だ。
 オレ的には、髪の毛を染めているのが気にくわないし(しかも全く似合っていない)髪型もイヤだ、ストレートかウェーブかハッキリしない、つまり猫っ毛のまま何もしていないと言うことだな。
 体の線はどうでもいいけど、何の魅力も感じないな、出ているか出ていないか分からないような胸、ま、あるんだろうけど。
 仕事に対する姿勢は全く感心しない、最近の若い者はみんなそうみたいだけど。
 ちょっと連れ出して二人で飲もうという気は全く起きない、まあこれは彼女とうまくいっていて身も心も満たされているという側面もあるが。
 彼女の分はうすーくお湯割りにしてもらって、社交辞令をしている内に残りの二人がきた。
 まあ、この二人も三年次なので25歳ってところか。
 オレが25歳の頃というと結婚する前の年なので、毎週のように違うオンナとデートしていたな、ま、昔の話か。
 男連中は缶ビールを何本か飲んで、オレ一人でお湯割りを飲んで、彼女はうすーいお湯割りをジョッキの半分くらいしか飲んでいない。
 裸電球の下でも分かるほど、頬が火照っているのが分かる、これだけ酒が飲めないのはサイコーに気に入らない。
 「一度、記憶がなくなるほど飲んでみたい」とかほざいているが、オレは付き合わンからな、勝手に言ってろ。
 たぶん、ビールジョッキ一杯飲んだら記憶無くすんじゃないか、というか酒が弱い人は寝込んでしまうので、記憶がなくなるという感じじゃないと思うけど。
 お酒がそこそこ飲める人は、タップリ飲んでちゃんと正常に起きているけど、寝て起きると覚えていないということがある。
 オレなんて、寝た女の数より多く記憶喪失になっているし、妊娠させたオンナの数より多く意識不明になっている。
 よく、ここまで生きてこられた、ものだ。

 屋台にしてはあれこれとメニュがあるので一通り食べてみようとは思っているが、おでんと焼き鳥以外は豚キムチくらいしか頼んでいない。
 次回、って来年になると思うけど、そのときは端から順番に頼んでみるか。
 23時頃まで、ああだこうだと盛り上がって、ホテルに帰る。
 明日は朝早く新幹線に乗って東京だ、今週の大阪は今日でおしまい。


19日(水) 同じ時給

 蒲田で十一時から打ち合わせなので、朝一で新大阪へ向かう。
 七時半までに乗れば間に合うが、なんだかんだで支度がかかるから、やっぱり起きるのは六時かな。
 新大阪で新幹線へ最速で乗り換えるための西中島南方のホームの位置も覚えた。
 さて、一番はやく新横浜に着く電車はどれかな、0727新大阪発のぞみ、ってやつだな。
 結構混んでいるジャン、午後一の打ち合わせに間に合わせるためかな。
 駅弁買って、今日も違う駅弁買って、そろそろ全種類食べてしまいそうだな。
 漫画読んで、パソコンやって、文庫本読んで、殆ど寝ることなしに新横浜へ。
 現地に着いたのは30分前、ちょうどよかったな。

 打ち合わせはお昼過ぎまでかかりそうなので、先になんか食べておくかな。
 松屋、吉野家、その系統でもいいけど、その土地に根ざした店がいいな。
 今日は違うそば屋にするか、立ち食いそば屋、天玉そばが三百円とは激安だな。
 これはコスト削減で安くできたわけじゃなくて、そもそも儲けようと思っていない。
 まあ、味はどうこう言えるモノじゃない、とりあえず栄養補給だな。

 打ち合わせ終わったのは十五時、やっぱりね。
 客先の休憩室でメール処理して、時間をつぶす。
 今日は所属部の忘年会、今週初めての新宿だ。
 やっぱり腹減ったし、このまま飲むのも辛いのでなんか食べるかな。
 品川駅のコンコース内のカレー屋、どうみてもレトルトだけどたまにはカレーを食べたいと。
 店にはいると、めっちゃくちゃ愛想良くて可愛い女の子がカウンター越しから迎えてくれる。
 オイ、アンタ、こんな店で働いていないでその容姿と性格をもっと高く売った方がいいぞ。
 まったく水っぽいのはまた違う話になるだろうけど、ちょっと湿ったくらいの店だったらバッチリだな。
 で、他にも女の子が働いているけど、視線がふらふら挨拶もろくに出来ない子もいる。
 なんだかなぁ、どっちもバイトだろうから、同じ時給なのかな。
 店への貢献度から考えると、どう考えても同じ時給では不公平だよね。
 時給分しか働かない人は時給に関係なく働く人の考えは分からないだろうし、報酬よりも仕事に全力投球の人は言われたことまでをやるという人の姿勢も分からないだろう。
 食べ終わって店をでるとき「ありがとうございました」の声は一種類だった、ま、そんなものだろう。

 忘年会、まあ、会社の飲み会なのでとりあえず参加。
 二次会はゲンと待ち合わせて別行動。
 メメちゃんの店に顔出して、サッチャンの店に顔出して、二人元気な顔を見てホテルへ。
 ホテルにチェックインして彼女と電話で話して、仕事のメール処理して寝たのは3時過ぎ。
 ま、こんなモノだろう、さて寝るかな。


20日(木) メモリ不足

 新宿二丁目のホテルは、7:00〜9:00の間にロールパンとジュース、コーヒーサービスがある。
 ホテルの部屋にいるときは浴衣姿かそれに近い楽な格好をしているので、朝食を取るためにわざわざ着替えていくのは非常に面倒くさい。
 このホテルは意外と年寄りが多く、浴衣姿で平気で朝食を取りに来ているので、オレも図に乗って浴衣姿で食事を取りに行く。
 ロールパンを二つとオレンジジュースをトレーに乗せて部屋に持ってきて、メールチェックしながらぱく付く。

 九時に蒲田なので八時に出れば十分間に合うけど、そんな時間に電車に乗ったら電車酔いしちゃうよ、最近満員電車に乗っていないし。
 七時半ごろにホテルを出て、街全体が静かな内に移動する。
 現地に着いたのは八時半、ちょうどイイかな。

 ぐったりするくらいの打ち合わせを十三時までやって、昼飯。
 事務所を出て、ずっとまっすぐ歩くと赤い幟、赤い幟と言えばラーメン屋。
 久々にラーメンでも、店の中をのぞくとお昼時だというのに誰もいない、言いようのない不安におそわれながらもガラス戸をあけて暖簾をくぐる。
 ネギラーメンと半チャーハン、別にどうと言うことはなかった。

 がっくりするくらい長い打ち合わせが二十時半頃終わって、立ち食いそばでその場をしのぐ。
 電車に乗って、座って目を閉じた瞬間に寝てしまったようだ。
 自分では分からない疲れが溜まっているんだな、かなりやばいかも知れない。

 くたくたになって家に帰ると、お帰りなさいの代わりに「プリントうまくいかないんだけど」とエマージェンシーコールが。
 今週初めて帰宅した亭主の労をねぎらう代わりに、仕事を作ってのお迎え、ふんとに人使い荒いわ。
 マックでの「メモリ不足」ってホント分からんよ。
 Windowsだったらメモリはあるだけ使ってくれるから、再起動して他のアプリを立ち上げなければ大抵問題ないけど。
 マックはアプリ毎にメモリ割当量を自分で決める、自分で決めるっていっても、じゃあ、いったいどのくらい使うのか分からないでしょ。
 増やしても増やしても解決しないから、ひょっとして大きく割り当てすぎて割り当てに失敗して「メモリ不足」なんじゃないかと考え、ぎりぎりまで減らしてみたら無事解決。
 出来の悪い子ほど可愛いとは言うけど、地でいっているな。

 明日はまた始発で大阪、いったいどこまでがんばれるのか。


21日(金) 胸やけ

 何回目かな、小田原発の朝一番ひかりに乗るのは。
 はじめの頃は自由席に乗っていたけど、最近はその差額をケチるよりに確実に座る方を取っている。
 指定席は12270円、自由席は11760円、差額510円を浮かせる気にならない、な。
 席に座って検札が回ってきて切符を見せたら、あとはぐっすり寝る、というかぐっすり寝てしまった。
 名古屋で一回目がさめた、自宅最寄り駅から新宿までちょうど一時間なので、体が覚えているのかも知れない。
 もう一回寝て起きると、既に名古屋、ホント新幹線は速いわ。

 事務所で光のごとく仕事をしても、その光を追い越す仕事が降ってくる。
 お昼に事務所内の社食を食べたら、季節柄ミニケーキが付いてきた。
 たばこケースの半分ほどの大きさだけど、めっちゃ甘くて胸やけした。

 仕事が終えたのは11時過ぎ、面倒くさいからこのまま会社に泊まろうと思ったけどホテル予約してあったので。
 泥のように寝た、明日は六時に起きて本社だ。


22日(土) 三連休、らしい

 本社で仕事、11時ちょっと前に着いた。
 まあ、部長にこっぴどく怒られて、昼飯はコンビニのサンドイッチとおいなりさん。
 暗くなってやっと終わったので、ロマンスカーを予約して。
 駅に向かったら、まっすぐに歩けないほどの人混み、おおそうか、世間様では今日から三連休なんだ。
 まあ、国民全員が休んでいるわけじゃないわけだけど、休まないのはサービス業だけにしてくれ、ってオレも情報処理サービス業だった。
 さてと、帰宅したら仕事の続きだ。


23日(日) みそ汁

 みそ汁作ったんだけど、長ネギ入れずに、煮干しで出汁を取って椎茸、大根、豆腐、油揚げ、味噌薄味にしたら、全部食べられた。
 少な目に作れば全部食べて、多めに作れば残す。
 料理の量は難しい。

 子供のクリスマスプレゼントを内緒で買った。
 上の子は中一なので、サンタとか信じていないけど妹たちは信じているから自分の分も枕元に置いてね、って言っていた。
 子供は子供に育てられる。

 仕事を集中してやっていたら、朝の六時になってしまった。
 少し寝るかな、明日も一日子供と遊ぶからね。


24日(月) クリスマスイブ

 上の子がバレーの試合なので女房が付いていった。
 下の子二人を連れて、映画を見に行った。
 今更ながら、千と千尋の神隠しを。
 地元の映画館はオレが子供の頃からあって、まあ、歴史だけはある。
 途中、一度だけ改築されてロードショーが何ヶ月遅れで回ってくる。
 朝一番で見に行ったけど、ガラガラ。
 途中まで頑張ってみていたけど、睡眠不足には勝てずに千尋が電車に乗るあたりで寝てしまった。

 ユニクロで薄手の冬物のシャツを買った。
 チェック柄で、黄色が基調なのヤツと緑が基調なヤツ、二枚で2990円だった。
 なんかすっごく気に入ってしまって、「ねぇ、見てみて」と女子高校生の気分だった。

 とりあえずクリスマスケーキを買って帰った。
 あんまり大げさにはやらないけど、ケーキくらいは食べる。
 子供達と女房で四等分して食べて、オレは遠慮した。


25日(火) 大阪日帰り

 今日も小田原ひかり一番に乗るために、5時に起きる。
 5時に起きて、あれこれ支度してちょっと時間に余裕があるからエキスプレスカードで予約でも、って指定席満席じゃないの??
 うっそー、自由席は座れないかも知れないから、どーするかな。
 しょーがない、グリーン車か。
 禁煙席を予約して、駅まで歩いていく。

 グリーン車はさすがに広々の椅子だし5000円高いだけある。
 座るとおしぼりが出てくるし、これでぐっすり寝られたらどんなに気持ちいいか。
 いやいやパソコンをだして、仕事仕事。
 最近ののぞみとかは車両のハジッコの席にはACコンセントがある。
 使っている人を見たことはないけど、座ったら是非使ってみたい。

 10時に京橋に着いて、部下に作業指示を出して、すぐに客先に。
 どっか途中で店に寄ろうと思ったけど、こういうときに限ってあれこれと雑用がまいこんできて時間が無くなる。
 仕方ないので、昼飯抜きの覚悟。
 江坂に着いてから、コンビニでおにぎりと肉まんを買って歩きながら食べる、まるで中学生だな。
 打ち合わせと現地視察、18時に終了。
 実際に現場を見てよかった、色々と問題点がハッキリしたし。

 さて、帰るか。
 家の用事で、明日と明後日、会社を休まないといけないから、今日は日帰り。
 帰りは小田原に止まるひかりだから、20:07新大阪発だ。
 久しぶりに、といっても一ヶ月ぶりくらいだけど、新大阪駅構内のそば屋で。
 熱燗頼んで、天もり。
 そば用の冷たいタレと、天ぷら用の暖かいタレ(+大根下ろし)が別になっていて、こういう細かいところ、好きだなぁ。
 そばを食べ終わったらまだ熱燗が残っていたので、枝豆とイカリングを追加。
 だいぶ気持ちよくなってきた、な。

 小田原に帰る人、そこそこいるなぁ。
 日帰りできるという距離も考えモノだなぁ。


26日(水) 伊豆下田へ

 長女がバレー部の合宿で伊豆へ二泊三日で行く事になって、昨日から行っている。
 子供の親も出来る限り来て欲しいと言うことで、本当は昨日から行かなくちゃいけないところを調整してもらって、今日と明日だけ、付き添うことになった。
 今日と明日は会社を休んで、子供の面倒を見ないと。

 伊豆の下田に行くには、東名の三島まで行って南下する案と、湘南バイパスで行く案がある。
 山の中を通ると景色がいまいちなので、ちょっと時間がかかっても海沿いの道にすることにした。
 朝7時半に家を出て、まっすぐ南下して湘南バイパスに接続して、相模湾沿いを西へ西へ向かう。
 道は混んでないけどくねくね曲がって時間がかかる、しかも200円、300円と細かい有料道路がある。
 300円くらいだと、回避も面倒くさいからそのまま行っちゃう人と、300円を惜しんで違う道を探す人と、どっちにしても渋滞の元。
 渋滞するのが分かっていれば、人の足も遠のいて、結局無料化できないと言う悪循環。
 なんとか英断して、自ら道を切り開いて欲しい。

 なんとか10時半に女房を送り届けた、南伊豆東中という中学校。
 さて、子供と遊びに行くか。
 最初に行ったのが下田海中水族館、なんかいるかがいるらしい。
 入場料、大人1700円(こどもは900円)は高いなぁ、普通と言えば普通だけど。
 水族館で魚をみて、イルカショーをみて、お土産売り場。
 こどもはあれこれみていて、とっても楽しそう。
 イルカ笛、とかあったのでそれにした、本当に音が出るのでイルカはダメだろうけど。
 オレも何かお土産を、と思ったけど子供だましのしか売っていなかったのでやめた。

 下田駅に行ってロープウェイに乗ることにした。
 下田−寝姿山、大人往復1000円だが、片道切符もある。
 下りは自分の足で降りてこれるんだろうな、まれにそういうヤツがいると言うことだ。
 数分で登り切ったけど、ホント、足が時についていないというのはすんごく怖い。
 天気もポカポカできもちいいし、ちょっと汗ばむくらいだ。
 頂上でこどもはアイスクリーム、オレはところてんを食べた。
 ところてん、ダイエットがどうかじゃなくて、このつるつるの食感が好きだなぁ。

 途中、あれこれ寄ろうと思ったけど、こどもも後ろの席で寝てしまったのでそのまま来た道をずっと戻った。
 帰りは運転に飽きてしまったので眠くて眠くて仕方ない、コンビニを見つけるたびにブラックコーヒーを飲んで。
 帰宅したのは6時半、一日で300キロ以上走ったのは何年ぶりだろう。


27日(木) 手巻き寿司

 子供達に8時頃起こされて、朝ご飯を作る。
 ご飯食べ終わったら、子供と一緒に犬の散歩を。
 昨日一日出かけていて散歩に行っていないので、朝からきゃんきゃんうるさいし。
 一時間くらいかけて、とりあえずタップリ連れて行った。

 散歩が終えたら、なんとかハム太郎という映画を見に行く。
 こどももそこそこ大きいので一緒に並んでみる必要はないのだけど、映画館の外をぶらぶらしていると余計なモノを買ってしまいそうなので、映画館で寝ていることとする。
 一時間1700円の睡眠、悪くない。

 映画終えて湘南平に行く。
 相模湾を一望に見渡せる高台にテレビ塔が立っていて、江ノ島から伊豆の先まで見渡せる。
 夜とかくると、夜景がめちゃくちゃ綺麗なので絶好のデートスポットになっているし、それゆえによからぬ奴らの巣窟にもなりかけた。
 今は深夜は進入禁止になってしまっているが、オレが大学入った頃は一晩中入れたので夜になってはしけこんだりした。

 今日の夕飯は手巻き寿司にした。
 近くのスーパーで赤みマグロの短冊一本、ビントロ二本、キュウリ一束、たこ一匹、カニ缶一缶、ボイルしたエビワンパック、大根はウチにあったな。
 大根をスライサーで千切りに、このスライサーは結婚してすぐに近くの東急ハンズの「ほーら奥さん、よく切れるでしょ」と実演販売で買ったもので、未だに使えている。
 いくらで買ったか忘れたけど、我が家で一番長く使っていると思う。
 ツマをお皿に引き詰めて、その上にマグロを切り分けて並べる、タコは別の皿、キュウリは少し大きめになってしまったけど。
 既に炊いてあった四合のお米を木桶にあけて寿司酢を混ぜる、酢の量が全く分からない(瓶には一合あたり○○CCってあるんだけど、ね)ので、適当にかき混ぜながら味見をして少しずつ加えていく。
 子供達は大喜びで食べる、自分で海苔に乗せてネタをはさんで食べたり、シャリを握って上にネタを載せて食べたり。
 大はしゃぎしてもご飯を食べていることには変わらないから、あっという間にお腹いっぱいになってしまった。

 そうこうしているウチに、長女と女房が帰ってきて。
 二人ともかなり疲れているみたいで、お疲れだろうからと買っておいたビールを飲みながら黙々とお寿司を食べる。
 女房に「寿司酢の加減はどう?」って聞くと「ま、こんなモノでしょ」とつれない返事。
 つれない返事をしたときはおいしいって事だ、まずければ調味料が多いとか火の通りが足りないとか言ってくるから。
 食べ終わったらうつらうつらしているから、「後の片づけはオレがやるから横になれば」って寝かせる。
 起きていると、一日のあったことをああじゃないこうじゃないってしゃべり続けるからおちおち仕事もしていられない。
 腹一杯食わせて、缶ビールを何本か飲ませて、寝かすのが一番。
 さてさて、明日からまた大阪だ、洗い物終わったら徹夜でもするかな。


28日(金) 山崎

 三時頃までは起きていたけど、はっと気が付いたら5時40分だった、まずい、新幹線に間に合わない。
 小田原発ひかり141号は七時7分発なので、駅すぱぁとによると最寄り駅の六時三十分発急行に乗れば間に合う。
 間に合うけど、小田原での乗り換えが十分しかないので、ちょっとあわただしいな。
 前回グリーン車になってしまったので、切符はとっくに予約してあるけどね、ちゃんと帰りの切符も。
 六時三十分に駅に着くためには、駅まで徒歩で二十分かかるから余裕みて六時に家を出ないと・・・。
 慌てて着替えて、二泊分の着替えを紙袋に詰めて、家を飛び出て。
 おっと、今日は年内最後の生ゴミの日だった、間に合わないから「生ゴミ出して(はぁと)」と書き置きを。

 この時期の新幹線って結構混んでいるなぁ、まあ、このひかりはいつも混んでいるけど。
 仕事が終わっていなかったけど、パソコンを開ける気が起きなくて、大阪までうつらうつらしていた。

 「年内に仕上げたい」という資料作成依頼が山ほどあって、皆が言う年内は今日までだけどオレの年内は三十一日だから悪く思うなよ。
 三十一日に仕上げても資料をみるのは一月四日なんだから、それまでに作ればいいか。
 とは言っても、正月明けは年始回りとかあってとても仕事する時間はとれないだろうあぁ。
 こつこつと一つづつ仕上げておくか。

 仕事終えたのが二十三時過ぎ、もうこの時間から電車で帰る気は全く起きない。
 ビルの前に止まっているタクシーにサッサと乗って、自宅に電話。
 子供の合宿の話を昨日は全く聞きそびれてしまったので、聞いておかないとあとで「アンタは仕事ばっかりで家庭のことは任せっきりでしょ」ときつーいお叱りを受けるからな。
 タクシー乗車中ずっと聞いていて、ホテルにチェックインした。
 スタンプカードを申し込んだので、名前だけ書けばよいので楽ちん。

 いつものスナックに。
 ドアを開けたら満席だったので、あ、しょうがないや、たこ焼きでも買って帰ろうかと思ったら、ちょうど一人帰るところだったらしい。
 半ば強引に座らされて、まあ、みんなのカラオケを聞いていた。
 いつもの彼女がテーブル越しの正面に立つ。
 ママさんを除いて女性が三人働いていて、他の二人は一日おきだけど彼女は毎日、いついってもいるわけだ。
 おいおい、お客さん満席なんだからオレだけ相手しちゃダメでしょ。
 山崎をロックでやる、よく見たら十二年モノだった。
 「山崎モルトそのままに香りは華やかでノーブル、味わいはまろやかで重厚、後口にパンチョンの古樽による気品あるウッディネスが広がります。」(サイトより引用)、。
 ノーブルな香りもまろやか味わいも全く分からない、ただおいしいモルトウィスキーとしか分からない。
 色々と考え事をしながら、チェイサーと共に味わっていると、ひとり、また一人帰っていき、結局今日も最後まで残ってしまった。
 っていうか、店に入って最初の一杯を作っているときに「flowerさん、今日もお店終わったらなんか食べにいこ」って誘われているし。
 みんなの話を聞いていると、飲み屋の女の子をお店があがった後でちょっと誘い出すのはすごく大変なことらしい。
 二人きりで店外でお酒を飲む、何か食べる、電話番号を聞く、そこまでになるには相当通わないとダメだし、お金もずいぶんとかかるらしい。
 んと、オレの場合は、なんというか、何の苦労もしていない。
 女の子の方から声掛けられるし、どっちかというと「まだ仕事残っているから」と断ることも多い。
 この店の彼女の場合も、初めて店に行ったときから「お店終わったらどこか行ける?」って誘われたし。
 そのときは、ひょとしたらこの店は元々そう言うシステムになっていて、二軒目でタップリぼられるかもと思って断ったけど、二回目以降からは二人で軽く食べにいくことが多い。

 店が一時半頃終わっていつものラーメン屋、っていうか食事が出来る飲み屋(ヤフーのグルメサイトでは「中国家庭料理屋」らしい)に。
 この界隈の飲み屋は皆一時頃に終わるらしいな、今日もカウンターが二席しか空いてないほど混んでいる。
 こんな時間にラーメンばっかりじゃ、どう考えても悪いので今日は麻婆ドーフにした、彼女は中華丼。
 よく分からないけど料理が出てくるのが遅い、じっくり丁寧に作っているのだろうか、単に注文が厨房に素早く伝わっていないからみたいだ、ま、待って食べるだけのことはあるけどね。
 なんか色々な話を聞いたりしているウチに、どこをどうみても彼女の目が潤んでいる。
 フツーに考えれば、もう落ちたも同然、ここでコンって押せばどこにでも黙ってついてくる。
 悪いな、ホテルの部屋はシングルなんだ、それに今はアンタみたいな女を抱く気は全く起きないよ。
 来週、世界で一番可愛い女を抱くんだから。
 じゃ、なんで一緒に付いてきたかって、そりゃ色々なお店に行きたいし、河内弁も覚えたいし。

 店を出た通りでタクシーを捕まえて彼女を見送り、ホテルでシャワー浴びてぐっすり。
 今年の仕事は、あと二日。


29日(土) 朝の散歩

ちょっと甘く見た。

 一度淀川を歩いて渡ってみたかった、御堂筋線で歩道を眺めては思っていた。
 ホテルを出てグイッと左に曲がる、橋への階段を上ればそこは淀川だ。
 階段を上る前に時計を見たら八時十分だった、三十分あれば大阪駅に着いて環状線で会社に行こうっと。
 歩道を歩いていると河川敷が結構ひろいことが分かる。
 川の真上を歩いてもそんなに風は強くない、河は鏡のように朝日を映していた。
 川を渡りきってまた階段を下りて、さてどっちの方へ行けばいいか。
 昼間だったら人や車の流れで繁華街、つまり駅の方向が分かるけど、これだけ朝早いと誰も歩いていない。
 よっしゃ、川沿いをJR線に突き当たるまで歩いて、あとは線路沿いに歩いていくか。
 歩いても歩いても賑やかにならない。
 御堂筋線で西中島南方から中津までは1、2分だけど、新大阪から大阪までは五分くらいかかるな、30分じゃ無理だな。
 やっと標識に「大阪駅」と出てきた頃で息が切れてきた。
 タイミングよく、なか卯があるじゃないの、休憩かねて朝ご飯にしよっと。
 大阪でも納豆定食があるんだなぁ、なか卯の納豆は量がそこそこあるからお気に入りだぜ。
 時計を見たらすでに九時を回っている、一時間以上歩いてしまった。
 牛丼屋では滅多に食後のたばこを吸わないが、今日は別、都合、30分くらい休んだか。
 また線路沿いに歩いて、大阪駅というか阪急梅田駅に着いた。
 せっかくここまで来たんだから、と、一度見たかった曾根崎警察署を。
 簡単そうで中々見つからない、20分ほどうろうろして、おお、ここか。
 そうそう、北新地というところにも行ってみたい、な。
 見つけても見つけても、見つからない、今度また梅田に遊びにこよっと。
 ぶらぶらしていたら、時計の針は十時を過ぎてしまった。
 タクシーで会社までいこっと。

 朝の散歩がたたって、かなり疲れた。
 仕事中、昼寝してしまった一時間くらい、ね。

 仕事おそくなったけど、たまには飲みに行くかと、九時で引き上げる。
 京橋の駅の周りをあれこれ探す、この時期そもそもやっている店が少ない、しかも土曜日。
 探している好みの店、カウンターが十席程度で四人がけのテーブル席が二つか三つ。
 小料理屋でその日のおすすめが多く、決まったメニュがなく。
 料理は魚介類か魚系、できれば頑固で寡黙な大将と妙齢の奥さんがいれば理想。
 さすがに好みの店が見つからない、諦めて大衆居酒屋の平八亭にする。
 鯨の刺身が売り物らしい、味がよく分からないな。
 刺身盛り合わせも量が少なくて普通、他の料理も取り立てて何がどうということはない。
 でも、店の女の子は可愛い子が多くて、なんとかできればなんとかしたい。

 店を二十三時に出て、車でスナックへ。
 ホテルに荷物を置かないでそのまま行った、今日が今年の最終日だとのこと。
 常連さんしかこないから来て、と言われていったら、結構流れてきていて混んでいた。
 どーしても歌えって言うから、一曲だけ歌って今日も山崎。
 店をはねてから、いつものくらくらに行ったらもう暖簾がしまってあった。
 ぶらぶら歩いて餃子がどうのこうのという店に入る。
 餃子はうまかったな、キュウリの浅漬けはあっさりして好み、シジミのみそ汁もうまかった。


30日(日) 本年の仕事終了

 今日は電車で会社に向かう。
 さすがに今日まで出社しているのはウチらのチームだけだな。
 静かでいいな、仕事がはかどる。
 帰りのひかりは二十時発だけど、一七時発に変更して、帰る。
 色々とあった一年だったけど、来年に続く種を沢山蒔いたよ。


31日(月) 大晦日

なんでこんな中途半端な日で年を切り替えるんだろう。

 たまたま日本はこの時期が冬にあたるので、暖かいモノを作ってとかできるけど。
 一昨年沖縄に行っていたとき、なんか全然正月らしくなかったぞ。
 毎年思うけど、夏至とか冬至とか春分とか秋分とかそういう天文上の区切りで切り替えればいいのに。
 だから年が変わっても何も変わらない、明日も東から陽が昇る。

 今年の反省をし出すとキリがないから、しない。
 反省はまとめてするんじゃなくて、その場その場でしなくちゃ意味がない。
 来年の抱負とか、いちいち考えない。
 日々これ精進だから、「年頭に当たって」とか構えない。

 一年なんてあっという間、いちいち振り返ってられないよ。


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