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「休日1000円」終了で観光地は客足減に警戒

 約2年3カ月続いた高速道路の「休日上限1000円」と、政権交代後の目玉施策の一つである無料化実験が19日で終了した。各地の観光地では今後の客足への影響を心配する声が目立ったが、東日本大震災の復興支援策とあって「仕方ない」とあきらめムードも漂った。

 休日1000円で本州からの客が増えた高松市のうどん店。鳥取から家族連れで来た自営業の草分紀吉さん(38)は「月1回ぐらい四国に来て四万十川でカヌーなどを楽しんだが、これからは年1回しか来られない。できれば割引を復活させて」と求めた。明石海峡大橋ルートで訪れた松浦怜さん(25)も「橋の料金が元に戻れば四国にはまず来ないと思う」と、地元の観光関係者には痛い言葉。

 無料化実験の対象だった舞鶴若狭道。福井県小浜市の道の駅「若狭おばま」の佐野達也駅長(48)は「今後は利用客が急減するのでは」と警戒する。若狭三方五湖観光協会(同県若狭町)の泉原功事務局長は「無料化を続けてほしいが、震災を考えると仕方ない」と残念がった。

 同じく無料化対象の東九州道から近い道の駅「日向」(宮崎県日向市)。19日も県外ナンバーの車が多数訪れ、店内では同県産の新鮮な果物などを買い求める客がレジに列をつくった。無料化実験で客足は5~10%増加。黒木幹夫副館長(45)は「人が動き、経済が活性化して良いと思っていたが、震災の財源に回すべきで無料化実験凍結には賛成」と語る。

 ライバルの公共交通機関は歓迎一色とまではいかず、バス事業に影響が大きかった西日本鉄道(福岡市)は「上限1000円を機にETC車載器を買った人もいる。利用者がどれだけ戻ってくるか未知数」と慎重だった。(共同)

 [2011年6月20日6時18分]

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「休日千円」

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