東京・立川市の警備会社の営業所でおよそ6億円が奪われた事件で、新たに逮捕された暴力団関係者の男と実行犯の1人が、事件のあと複数の車を購入し、このうちの1台を2週間ほどで処分していたことが分かりました。警視庁は、男らが奪った現金の一部で車を購入し、現金の運搬に使った疑いもあるとみて調べています。
この事件は、先月12日、東京の警備会社「日月警備保障」の立川市の営業所で現金およそ6億円が奪われたもので、警視庁は、実行犯の2人に犯行を指示したとみられる、いずれも暴力団関係者の埼玉県吉川市の蓑田哲郎容疑者(46)と立川市の亀治中博之容疑者(40)、それに横浜市の伊藤彩人容疑者(25)の合わせて3人を強盗傷害などの疑いで逮捕しました。調べに対して、3人は容疑を否認したり黙秘したりしていて、18日、検察庁に身柄が送られました。これまでの調べで、犯行グループは蓑田容疑者が経営する吉川市の中古車販売会社の事務所を拠点にしていたとみられ、警視庁は18日、事務所の捜索を行いました。さらに、その後の調べで、蓑田容疑者と実行犯の1人が事件のあと複数の車を購入し、このうちの1台を2週間ほどで処分していたことが分かりました。警視庁は、男らが奪った現金の一部で車を購入し、現金の運搬に使った疑いもあるとみて調べています。