滝沢村の飼料用牧草から乳牛などに与える際の国の暫定許容値(1キログラムあたり300ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は20日、周辺11市町村で牧草採取をしたサンプル調査の結果、すべて許容値を下回ったと発表した。そのため11市町村の牧草利用と放牧の自粛要請を解除した。滝沢村は再調査し、結果を踏まえて要請解除の可否を判断する。
県畜産課によると、検出されたセシウムの値は、一戸町180▽盛岡市136▽九戸村74--の順に多いが、いずれも許容値を下回った。放射性ヨウ素は、いずれも検出されなかった。
滝沢村は、村内を3区域に分け調査を続ける。【狩野智彦】
毎日新聞 2011年5月21日 地方版