東京電力は16日、事故発生直後の詳しいデータを公表、福島第1原子力発電所1号機で津波到達前に非常用冷却装置が一時停止していたことを明らかにした。東電は「炉内圧力が急激に低下したため、手動でいったん停止した可能性がある」と説明。その後、津波ですべて止まったものの、手動操作が炉心溶融(メルトダウン)に影響を与えた可能性があり、さらにデータを詳しく解析する。
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東電の公表したデータによると、地震が発生した3月11日午後2時46分に1号機が、原子炉に制御棒が挿入されて緊急停止した。
その直後の同日午後2時52分に、直流電源で動く緊急時冷却装置の非常用復水器が自動起動。原子炉の冷却と減圧が始まったが、約10分後の午後3時ごろには、非常用復水器は一時停止した。その後再び稼働したが、すぐに停止。津波が午後3時30分ごろに到達してデータが停止する前の段階で、冷却機能が停止したことになる。
復水器は8時間機能するように設計されているが、設計通りに作動しなかった原因は不明だという。東電は記者会見で「原子炉内の圧力が乱高下し、この現象を抑えるため、作業員が手動で停止した可能性もある」としている。
公表データは福島第1原発の各種データの記録紙や中央制御室の運転員による日誌のほか、電源復旧作業など各種の操作実績などが記載されている。事故原因究明のため、経済産業省原子力安全・保安院が東電に求めていた。
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使用率:61.1%2801/4586万kW
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