東京電力は14日、新潟県柏崎市内で採取した牛乳から微量の放射性セシウムを検出したと発表した。検出量は原乳1リットルあたり最大0.046ベクレルで、内閣府原子力安全委員会の指針が定める摂取制限の約4000分の1の値という。柏崎刈羽原発からは放射性物質の漏えいはなく、東電は福島第1原発から飛散したものとみている。
5月12日に柏崎市長鳥と同市北条の2カ所で採取した牛乳を測定したところ、セシウム134が1リットル当たり0~0.025ベクレル、セシウム137が同0.021~0.025ベクレル検出された。東電は柏崎刈羽原発の周辺自治体との安全協定に基づき、定期的に放射性物質の調査を実施している。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「改めて事故の大きさを認識している。他の農作物や福島県内でも測定を検討したい」としている。
毎日新聞 2011年6月14日 21時10分(最終更新 6月14日 21時46分)