6月19日のながさきニュース
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長崎新聞
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原案に原発記載 平和宣言文起草委員会
| 活発な意見交換が行われた第2回起草委員会=長崎原爆資料館 |
長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で、長崎市長が読み上げる平和宣言文の第2回起草委員会(委員長・田上富久市長)が18日、同市の長崎原爆資料館であった。事務局が示した原案は、福島第1原発事故を受け、過去に触れたことのない原発問題について記載。しかし委員からは「脱原発をもっと強調すべきだ」などの批判が相次いだ。
核兵器廃絶を訴えてきた被爆地長崎が、同じ核利用の分野の原発について何を世界に訴えるのかが焦点。原案は、核兵器禁止条約や平和の実現を主張し、原発事故の放射線による汚染が地球全体にかかわる点を指摘。科学技術の危うさも示唆したが、原発の是非など明確な姿勢は示さず、原発事故と核兵器の攻撃による放射線被害は別物と強調するくだりもある。
「中途半端」「決意が感じられない」−。起草委では、兵器と原発の両面から“核廃絶”を主張すべきだとする意見が多かった。閉会後、田上市長は「いろんな意見をいただいた」と述べるにとどめ、この日の原発論議への言及は避けた。
起草委は7月2日に第3回会合を開き、小委員会で内容を詰め、同下旬に決定する予定。
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