県は17日、5月に行った県内92地点の空間放射線量調査で測定値が高かった3地点の再調査結果を発表した。前回最も高い毎時0・768マイクロシーベルトを測定した沼田市の県立森林公園「21世紀の森」では、同0・57マイクロシーベルトになるなど3地点すべてで前回調査より低下した。
県によると、他の調査地点は、川場村立川場小が前回の同0・634マイクロシーベルトから同0・44マイクロシーベルトに、中之条町の暮坂峠が前回の同0・522マイクロシーベルトから同0・23マイクロシーベルトにそれぞれ下がった。県は「前回と今回の測定値はいずれも健康に被害が出るレベルではない」としている。
また3地点では土壌調査も同時実施。地面から(1)深さ0~5センチ(2)同5~20センチ--の土を採取し放射能濃度を分析した。放射性セシウムの測定値はいずれも1キロ当たり、川場小(1)1270ベクレル(2)50ベクレル、暮坂峠(1)1000ベクレル(2)42ベクレル、21世紀の森(1)620ベクレル(2)87ベクレル。土壌内の放射能濃度については国の安全基準が示されていない。【鳥井真平】
毎日新聞 2011年6月18日 地方版