サマータイム:導入求める要望書提出 1都3県知事連名で

2011年4月26日 18時34分

 東京都の石原慎太郎知事らが26日、首相官邸を訪ね、福島第1原発事故の影響で切迫する関東地方の電力対策として、サマータイム導入などを求める緊急要望書を仙谷由人官房副長官に申し入れた。要望書は東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県知事の連名で、菅直人首相と枝野幸男官房長官あて。石原氏はサマータイムに関し、記者団に対し「できることはすぐやればいい。なぜやらないのか」と早期実施を訴えた。

 サマータイムは戦後の1948年から、連合国軍総司令部(GHQ)の指令で行われたが、睡眠不足などの理由から52年に廃止。枝野長官は26日の会見で「(電力使用の)ピークがずれるだけにとどまる可能性がある。個別の企業や業種で影響の少ないやり方を判断いただく方が現実的で効果的だ」と慎重な考えを示した。

 1都3県知事の要望書は「夏季に計画停電の実施や不測の大規模停電を回避するためには、効果的な対策を講じることが必要」と指摘。サマータイム導入のほか、(1)基準を上回る節電達成者の電力料金を割り引く「節電ポイント制」導入(2)携帯電話やネットを通じて大規模停電を警告する「節電警報」発信--など9項目の対策を求めている。【吉永康朗、田村彰子】

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