2011年4月26日 11時55分
大阪弁護士会綱紀委員会は、会員で弁護士の橋下徹・大阪府知事に、京都市の男性が起こした懲戒請求について、処分しない決定をした。委員会は議決書で「上品でない言葉は認められるが、処分内容の漏えいに直面した会員のコメントとして理解し得る」とした。
決定は19日付。橋下知事は知事就任前の07年、山口県光市の母子殺害事件弁護団に対する懲戒請求をテレビ番組で呼び掛けたが、大阪弁護士会は市民からの懲戒請求を受けて昨年9月、橋下知事を業務停止2カ月とした。
しかし、橋下知事は自分に対する処分内容が弁護士会の発表前に報道されたことについて「道頓堀で尻を出すより恥ずかしい」などと同会を痛烈に批判。この発言について京都市の男性が弁護士の品位を害するとして、懲戒請求していた。【苅田伸宏】