2011年4月26日 11時8分 更新:4月26日 15時38分
法務省は26日、東日本大震災の津波で流失した宮城県南三陸町、女川町、岩手県陸前高田市、大槌町の4市町の戸籍計約3万8000件について、各地の法務局にある副本などにより再製を完了したと発表した。
4市町は役所・役場が大きな被害を受け、市町内の小学校や体育館などに仮庁舎を設けている。各市町が再製したデータをシステムに入力し終える5月上旬~中旬以降、住民は仮庁舎で戸籍謄本・抄本を取得できるようになる見込み。
一方、当事者の本籍地と届け出先がともに4市町だった婚姻届や離婚届、死亡届などは、各市町から法務局に書類が送られる前に流失したケースがある。法務省は、本籍地が大槌町の場合は2月下旬から、他の3市町については1月下旬から3月11日までに各種届け出をした人に対し、改めて各市町に申し出るよう求めている。【伊藤一郎】