2011年4月26日 10時47分
宮崎県と農林水産省は26日、都城市の繁殖農家で家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)への感染が否定できない症状を示した和牛5頭は、遺伝子検査の結果、陰性で感染はなかったと発表した。農家から半径20キロ以内の農家に呼び掛けていた家畜の移動自粛要請を解除した。
県によると、25日に口の中に、ただれの症状や傷などが見つかった5頭分の検体を動物衛生研究所(東京)に同日夜、送付し、詳細検査していた。県は引き続き、過去に感染した痕跡がないかを調べる抗体検査や経過観察を続ける。
ただれや傷は別のウイルス性の口内炎や硬い餌を食べた影響がある可能性もあるとしている。県は陽性だった場合のため、作業員の動員や消毒の準備などを進めていた。【石田宗久】