事件【放射能漏れ】ベント実施、官邸は了解も本社がストップ 東電が事故後対応公表 +(2/2ページ)(2011.6.19 00:20

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【放射能漏れ】
ベント実施、官邸は了解も本社がストップ 東電が事故後対応公表 

2011.6.19 00:20 (2/2ページ)
福島第1原発2号機の原子炉建屋内部の空気を浄化するため設置された換気装置の仮設ダクト(左下)=11日午前(東京電力提供)

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福島第1原発2号機の原子炉建屋内部の空気を浄化するため設置された換気装置の仮設ダクト(左下)=11日午前(東京電力提供)

 1号機では12日午前1時半にベント実施について菅直人首相らの了解が得られたにもかかわらず、1時間半後に予定されていた経済産業相らの発表後に実施するよう本店から情報がもたらされたことや、12日午後3時36分には、電源車による電源が復旧し注水準備が完了したと同時に建屋が水素爆発したことなどが、新たに判明した。

 また1号機のベント実施をめぐっては12日午前8時半前に一部の周辺住民が避難できていないことが分かったため、避難後に実施するよう調整していた。

 吉田所長はその後、2、3号機のベントも指示するが、作業が手間取ったこともうかがえる。所長の指示から各種作業の実施まで大幅に時間がかかった詳細な理由は記されていない。

 津波によるがれきが構内に散乱し、消防車などが通行できなかったり、電源喪失によって暗闇の中を現場確認するのに時間がかかったりしたことが、対応遅れにつながっていたことも、あらためてうかがえる内容になっている。

 1号機への海水注入をめぐっては、当初、官邸の指示で中断したとする話が出るなど情報が錯(さく)綜(そう)したが、資料には実際に何があったかのやりとりは記されていなかった。

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福島第1原発2号機の原子炉建屋内部の空気を浄化するため設置された換気装置の仮設ダクト(左下)=11日午前(東京電力提供)

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