2011年4月25日 21時17分 更新:4月25日 22時24分
宮崎県は25日、家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の感染が否定できない症状を示す和牛5頭が都城市の繁殖農家で見つかったと発表した。採取した検体を同日夜、動物衛生研究所(東京)に送った。遺伝子検査結果は26日朝にも判明する。
県によると、農家は和牛10頭を飼育。5頭は口の中にただれや傷が見つかった。
県は今月作成した防疫対策マニュアルに従い、検査結果を待たずに公表し、防疫対策準備に着手。都城市に現地対策本部を設置し、殺処分などの防疫措置に備えて作業人員の確保や資材を準備している。また、陽性であれば、この農家から半径1キロ以内の畜産農家32戸への緊急立ち入り検査や、10キロ圏内の大型農場も含む280戸計約15万7300頭を対象とする目視検査、電話聞き取りを始める。半径20キロ以内の農場にも家畜の移動自粛を要請している。
宮崎県では昨年4月、10年ぶりに口蹄疫の発生を確認。牛や豚など家畜約29万頭を殺処分した。【石田宗久】