2011年4月25日 18時43分
気象庁は25日、東日本大震災発生(3月11日午後2時46分)から30分間に、最大震度5弱以上の余震が7回起きていたことが分かったと発表した。同じ時間帯に静岡県伊豆地方で5弱以上の地震が発生していたことも判明。わずか30分間に5弱以上の地震が計8回起こっていたことになる。これまでの発表では5弱以上は30分間に2回だったが、地震が多発したために解析に時間がかかったという。
気象庁が発表していた30分間の5弱以上の余震は、三陸沖で発生した地震(午後3時6分ごろ)と、茨城県沖で発生した地震(同15分ごろ)。だが、記録を精査した結果、福島県沖で午後2時51~58分の間に3回、同3時12分に1回の発生を確認した。また、判明していた2回の余震のうち、3時6分ごろの地震は、岩手県沖で同6分と8分に発生した2回の地震と、静岡県伊豆地方で同8分に発生した地震に分離できたという。
このほか、同15分の茨城県沖の地震の最大震度は従来の6弱より大きい6強(茨城県鉾田市)で、5弱以上の観測点数は当初の72地点の倍以上の154地点だったことも分かった。気象庁地震津波監視課は「本震の強い揺れが継続している状態で地震が起こったり、同時多発的に地震が起こったため、初期段階では正確に把握できなかった」と話している。【飯田和樹】