2011年4月25日 11時26分 更新:4月25日 12時59分
第17回統一地方選後半戦は25日午前、東京都の3区長選と6市区議選の開票が始まった。民主党と自民党の推薦候補が争った江東区長選は、自民・公明推薦の現職が再選。民主党は自民党と事実上対決した8市区長選で、推薦した6人が全敗した。民主党は293市議選で389議席にとどまり、自民党の514議席を大きく下回った。民主党公認候補の当選率は前回より1割以上低い8割で、知事選など統一選前半戦に続き、選挙での不振ぶりが鮮明となった。
江東区長選は、自民、公明の推薦を受けた現職の山崎孝明氏(67)が、民主、国民新が推薦する元区議の川北直人氏(36)ら新人2氏を退け再選を果たした。事実上、自民、民主両党が推薦する候補者の一騎打ちとなったが、山崎氏は「石原慎太郎都知事の右腕」とアピールし、幅広い支持を獲得した。江戸川、大田両区長選はともに自民、公明推薦の現職候補が新人を破った。
民主党と自民党は津、大分両県庁所在市など計8市区長選で事実上対決した。民主党は津、大分両市で実質支援した候補が当選したが、千葉県習志野市などで推薦候補が敗北。台東、世田谷両区では、民主、自民両党がそれぞれ推薦した候補が落選し、結果は民主党の2勝6敗となった。
民主党の市議選公認487人のうち、当選は389人で、当選率は80%。前回07年(東日本大震災で延期された14市を除く)の92%から大きく落ち込んだ。自民党は公認550人中514人が当選し、当選率は93%と前回(89%)より上昇。公明党は前回に続き擁立した全員が当選した。無所属の当選者が全体に占める割合は前回並みの62%となっている。
一方、町議選では栃木県野木町(定数14)、奈良県三郷町(定数13)で、法定得票数(有効投票総数を定数で割った数の4分の1)に達した候補がいずれも定数に1人足りず、欠員1となった。
【笈田直樹、馬場直子】