福島第1原発:警戒区域一時帰宅、移動含め5時間

2011年4月25日 11時3分 更新:4月25日 11時39分

 東京電力福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域について、国の原子力災害対策本部は25日、住民の一時帰宅の実施基準を正式発表した。住民の被ばくが累積で1ミリシーベルトを超えないよう、自宅での滞在は最大2時間、移動を含めて滞在は最大5時間とした。

 一時帰宅が認められるのは1世帯1人で、15歳未満や歩行が困難な高齢者らは対象外とする。帰宅者は国が用意する防護服やマスクを着用。地域ごとにバスで区域外の中継基地を出発し、市町村職員や、放射線を測定する東電関係者が同行する。持ち出せるのは現金や通帳など必要最小限とし、食品や家畜は許可しない。乗用車やペットは今後検討するという。

 終了後は中継基地などで放射線量検査(スクリーニング)をし、高い場合は除染する。原発から半径3キロ圏内や、その他放射線量が高い地域、津波被害で危険な地域は除外する。【茶谷亮】

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