福島第1原発:敷地内の汚染地図公表

2011年4月24日 20時59分 更新:4月24日 22時14分

福島第1原発の主な地点の放射線量※数字はミリシーベルト/時。東電のデータから、4月23日午後5時20分現在
福島第1原発の主な地点の放射線量※数字はミリシーベルト/時。東電のデータから、4月23日午後5時20分現在

 東京電力は24日、福島第1原発1~4号機の建屋周辺約150地点の1時間当たりの放射線量を記録した汚染度マップ(23日午後5時20分現在)を公表した。作業員の限度以上の被ばくを防ぐため、3月22日から作製。空間の放射線量では、2号機原子炉建屋西側のがれきが散らかっていた場所が70ミリシーベルトと最大だった。

 空間放射線量は原子炉建屋付近が比較的高く、1号機10~40ミリシーベルト▽2号機3~70ミリシーベルト▽3号機3~60ミリシーベルト▽4号機0.4~1.1ミリシーベルト。タービン建屋付近は3号機付近が3.5~20ミリシーベルトだったが、ほかでは数ミリシーベルトだった。

 1号機と3号機の原子炉建屋付近では数カ所でがれきの線量も測定。20日に3号機付近で見つかった900ミリシーベルトが最大で、その近くに300ミリシーベルトのがれきもあった。2号機のトレンチ(トンネル)にある高濃度の放射性物質を含む汚染水を集中廃棄物処理施設(集中環境施設)へ移送する配管の表面は、75~160ミリシーベルトだった。

 東電は「現在の線量が作業の工程を大きく左右するものではない」と話している。【奥山智己】

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