福島第1原発:電波時計再開 送信所が40日ぶり発信

2011年4月21日 19時20分 更新:4月21日 20時34分

電波時計の電波を発信する標準電波送信所=福島県都路村の大鷹鳥谷山で2003年、本社ヘリから撮影
電波時計の電波を発信する標準電波送信所=福島県都路村の大鷹鳥谷山で2003年、本社ヘリから撮影

 電波時計向けに標準電波を発信する福島県大鷹鳥谷山(おおたかどややま)の送信所が21日、40日ぶりに再開した。送信所は福島第1原発から約17キロの距離にあり、事故で職員が避難した3月12日から停波していた。運営する情報通信研究機構(東京都小金井市)は、一部遠隔操作が可能になったための暫定的再開としている。

 同機構によると、無人で送信を続けた場合、落雷などで機器が故障しても対処できず、誤った時刻情報を発信して混乱を生じる恐れがあるため、これまで停波していた。今回、異常発生時に遠隔で停波させることが可能になった。

 同送信所は国内2カ所あるうちの一つ。停波により北関東以北で、電波時計の自動時刻合わせができなくなっていたという。【乾達】

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