2011年4月21日 11時0分 更新:4月21日 11時13分
東京電力が、6月分の電気料金を5月分と比べて84円程度値上げする見通しであることが21日、明らかになった。火力発電の燃料の原油や液化天然ガス(LNG)の価格上昇が主因で、燃料費の変動を電気料金に反映させる燃料費調整制度によるもの。値上げは4カ月連続で、6月の値上げ幅は同調整制度が導入された09年5月以降では最大となる。
6月分の標準家庭の電気料金は月額6474円程度となる見込み。東電管内の標準家庭の電気料金は、3~6月の4カ月で200円以上の引き上げとなる。同社は、東日本大震災で停止した福島第1原発の発電量を補うため、火力発電を増強しており、原油やLNGが高騰する中、今後も電気料金が高止まりする可能性が高い。【宮崎泰宏】