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歌手・水前寺清子(65)が、14日に広島で行ったコンサートで、ステージ中央の階段から落ち、左ひざをはく離骨折する大けがを負っていたことが18日、わかった。14日は病院にも行かず、そのまま公演を続けたが、その後の診察でじん帯損傷も判明。全治には時間がかかる見込みだが、痛み止めの注射を打ち、1日もツアーを休まず、プロ根性でステージに立っている。チータは、「ワンツー!ワンツー!」と笑顔でツアーを“完走”するつもりだ。
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歌手生活47年目で初めてのハプニングが水前寺を襲ったのは14日。ツアーの初日、広島市文化交流会館でのコンサートのオープニングだった。
オープニング曲「三百六十五歩のマーチ」のイントロに乗って、ステージ中央に設置された高さ2メートルのセットから10段の階段を下りる途中、7段目のところで足を踏み外し、そのまま一番下まで転がり落ちた。
「痛い!」と思わず声を上げたが、すぐに起きあがり「♪ワンツー!ワンツー!」と元気よく歌いきった。
直後のトークでは「階段から落ちるのは歌手人生で初めて」と転落をネタにし観客を沸かせるなど、ケガにもめげず、その日のステージを“完走”。しかし、夜になって患部が腫れ、激しい痛みも出てきたため、翌15日朝、広島大学病院へ。「左ひざ剥離骨折」とじん帯の損傷と診断され、担当医には「治るまでかなりの時間がかかる。絶対安静」と宣告された。
14日は7月2日まで中国地方で11公演を行うツアーの初日。ツアーを中止にはできない、と3時間ほど治療を受けて病院を後にした。取り外し可能なギプスを用意してもらい、関係者はテーピングでの固定処置の仕方を教えてもらったという。
15日の岡山、16日の尾道、17日の呉でのコンサートは、ギプスを外し患部をテーピングで固定し、痛み止めの鎮痛剤を打ってステージに立った。7月には東北地方でのツアー、中旬からは梅沢富美男とのジョイント公演(9月上旬まで)などが控えており、スケジュールはびっしり。すべて開催するという。
18日は移動日で一日静養に充てたというが、自身のブログで「大丈夫です。何とかいつもの様に、あちこちと動けるようにと努力してま〜す。あまり心配されないで下さい」と明るくファンに無事を伝えている。
(デイリースポーツ提供)
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