大阪府の橋下徹知事は19日、平松邦夫・大阪市長の「脱原発」発言を受け、大阪市を含む関西全体で連携して「脱原発」を目指す考えを示した。一方で、この発言について「脱原発をどういうやり方で実現しようとしているのか見えない」と述べ、20日に予定されている平松市長と関西電力の八木誠社長の会談で具体案を提示することなどを求めた。大阪市内で記者団に答えた。
橋下知事は平松市長について「『大阪都構想』ではたまたま対立しているが、その他で一緒にやっていることは山ほどある」と「脱原発」をテーマにした連携の可能性を示した。その上で「僕は需要側の節電や、発送電分離など電力供給体制を変えることなどを提案しているが平松市長はどうか」と話し、「脱原発がスローガンだけなのか、どういう形で目指すのかはっきり聞かせてほしい」とさらなる説明を求めた。【佐藤慶】
毎日新聞 2011年6月19日 21時56分