メア氏「柔軟性示すな」 07年米公電

2011年5月7日 10時00分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した日本関係の米外交公電で、2007年3月にケビン・メア駐沖総領事(当時)が久間章生防衛相(同)に対し、米軍普天間飛行場代替施設案の沖合移動を訴えていた当時1期目の仲井真弘多知事が「逃げ道を求めてより柔軟になっている」と指摘。「(久間氏が)知事の協力を得るため柔軟姿勢を示さないことを望む」との見解を述べていたことが分かった。

 秘密公電は同12日付で、前日に南風原町内で行われた両氏の会談内容を報告した。メア氏は、移設に関する環境影響評価で仲井真知事の協力を得るため、V字形滑走路を50メートル沖合に移動すべきだと主張した久間氏に対し、「失礼を承知で言えば、あなたを含め誰も(移設計画を維持しながら修正することが)できないと思う」と拒否。

 日本側が修正を主張すると、海兵隊が滑走路延伸を言い出すかもしれないなどとし、米側は沖合移動を認めない考えを強調したことなどが記録されている。

 このほか、09年10月5日付秘密公電は、現職のレイモンド・グリーン駐沖総領事名で同年11月のオバマ大統領訪日前の普天間をめぐる状況を報告。官僚から聞き取るなどした移設問題への閣僚らの考えをまとめた上で、米側は辺野古以外ないと明示することが、民主党政権や県内首長、官僚らに同様の主張をさせる一助になる―との見解が記されている。

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