下地氏ら訪米団 面談者発言要旨

2011年5月7日 10時14分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 シファー国防次官補代理 普天間移設は、米軍の運用上の能力を維持しつつ、人口密集地から、より人口の少ない地域に移すことで、騒音や危険性を低減させる目的だった。沖縄ではあたかも新たな負担のように言われているが、実際は負担軽減させるためのものだった。

 普天間とグアムはリンクしている。(再編計画の)どのピース一つでも外そうとすれば全体の計画を台無しにするリスクがある。米側、日本側とも予算がつかず、普天間移設も頓挫することもあろうし、その逆もあり得る。前向きなサイクルをつくり、グアム移転を実現したい。沖縄にとって考えられる最悪のシナリオは、普天間移設もグアム移転も実現せず、普天間がいつまでも現状のまま残ることだ。(再編は)完璧ではないが良い計画を作ることができた。実現できれば事件・事故も減るだろうし、嘉手納以南の基地の統合・返還も実現できる。これに対する代替策は全くの現状維持だ。前に進めることが最善の策と考える。

 キャンベル国務次官補 米国の前方展開兵力は日米双方にとって極めて重要だ。再編ロードマップは過去2年、多くの前進をみており、米国として前進を続けたい。次の重要な会談は2プラス2だが、閣僚間で再編事業について詳細な議論ができるだろう。再編ロードマップを両政府が再確認することが重要だ。

 レビン上院軍事委員長 (再編が)難しい現状にあることは認識している。現行計画の加速、修正、改善、それらができるか検討する必要がある。もしくは別の案もあり得る。国防総省や米軍とも話し合っている。いくつかのアイデアが出てきている。それを米政府に示して、日米両政府が共に実現可能性を協議していかなくてはならない。

« 最新のニュースを読む

写真と動画でみるニュース [一覧する]