自民党の石破茂政調会長は17日夜、同党沖縄県連が打ち出している米軍普天間飛行場の「県外・国外移設」方針について、「県連の主張は沖縄の総意を代表しており尊重するのは当然。(党本部でも)真剣に考えないといけない」と述べた。那覇市内で開かれた島尻安伊子参院議員の政治資金パーティー後、記者団の質問に答えた。
県連は昨年1月に「県外・国外移設」に方針を転換し、名護市辺野古移設への移設方針を堅持する党本部との間にねじれが生じていた。
石破氏は「政調会長の任にある限り、沖縄の主張を真剣に議論するよう努力したい」と述べ、県連が掲げる「県外・国外」の方針を党政調に提起する考えを示した。
一方で「まだ政調で共有されている認識ではない。党として『県外』に転換したわけではない」とも述べ、現時点では私的な考えであることを説明した。