東日本大震災
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【社会】4号機建屋機器から強い放射線か 水位低下、遮蔽されず2011年6月19日 16時26分
東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが19日、分かった。 4号機は3月11日の地震発生時に定期検査中だったが、地震と津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。それに連れてプールにつながるピットの水位も低下したとみられる。 東電は「4号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、ピット付近の線量は測定しておらず、作業が必要になった場合に放射線対策が課題になりそうだ。 東電によると、ピットに保管しているのは、冷却水の流れを整えるシュラウド(炉心隔壁)や蒸気乾燥器など、強い放射線を出す原子炉内の構造物。定期検査でシュラウドを交換するため取り外し、水で満たしていた。 東電によると、ピットは深さ約7・6mだが、6月11日現在、水位計では水は2・5m程度しかないと判明。シュラウドは高さ6・8mあり、一部は切断しているが、東電は「燃料に近い位置にあり線量が高い部分がむき出しになっている可能性がある」としている。 (共同)
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