全都立病院にガス発電装置配備へ
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全都立病院にガス発電装置配備へ

6月18日 11時21分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災で、燃料の重油が不足して非常用の自家発電装置が使えなくなる病院が相次いだことを教訓に、東京都はすべての都立病院に、ガスを使った自家発電装置を配備する方針を決めました。

東日本大震災では、各地で石油精製工場が被害を受け、重油の供給が数日間止まって、被災地では非常用の自家発電装置が使えなくなる病院が相次ぎました。東京都は、首都圏で大地震による停電が起きたときに、都内の医療拠点となる都立病院の機能が停止しないように、すでにある重油の自家発電装置に加えて、ガスを燃料にした自家発電装置を8つの都立病院のすべてに配備する方針を決めました。この装置は、主に二酸化炭素の排出量を減らす目的で3つの都立病院にすでに導入され、電気と同時に熱を発生させて湯沸かしにも利用できます。東京都は、残る都立病院に再来年度までに配備する予定で、この装置を非常時以外にも使い、電力不足に備えて東京電力から供給される電気の量を減らすとしています。東京都病院経営本部の齊藤和弥部長は「今回の震災で電力の供給源を多様化させ、リスクを分散する必要性を痛感した。震災に強い病院を目指したい」と話しています。