東京電力は、福島第一原発2号機の原子炉建屋の二重扉を19日夜に開ける方針を明らかにしました。作業の邪魔になっていた内部の湿気を減らすためで、放射性物質の影響は小さいとしています。
2号機の原子炉建屋の二重扉は、周辺環境への影響を見ながら、午後8時から少しずつ開けていき、20日午前4時ごろにすべて開放する考えです。建屋内の湿度は極めて高く、作業の妨げになっています。東京電力は、放射性物質の影響は小さいとしていて、すでに地元の自治体に説明を終えているとしています。
一方、17日の本格稼働からわずか5時間で止まった汚染水の浄化システムは、19日中に試験運転を始める見通しが立ってきました。運転が止まった原因はセシウムの吸着装置の放射線量が基準を超えたためですが、この吸着装置を取り替えて19日に試験運転に入り、21日以降の再稼働を目指します。