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【格闘技】

IWGPヘビー級 棚橋V5

2011年6月19日 紙面から

◇新日本プロレス

ファンと勝利の喜びを分かち合う棚橋弘至

写真

 ▽18日▽大阪府立体育会館▽観衆6200人

 棚橋弘至(34)がIWGPヘビー級王座5度目の防衛に成功した。後藤洋央紀(30)の挑戦を受けた棚橋は、試合中に後頭部を強打してリングドクターが駆けつけるハプニングもあったが、ハイフライ・フロー(ダイビング・ボディープレス)2連発でベルトを死守した。また、インディー系団体DDTの飯伏(いぶし)幸太(29)がIWGPジュニアヘビー級王座を奪い、10日のベスト・オブ・スーパージュニア優勝とあわせ、“外敵”ながら新日本二冠王になる快挙を達成した。

 ハプニングは中盤に起こった。後藤の投げ技を不完全な形で受けた棚橋は、後頭部を抱えてもん絶。慌ててリングドクターが駆けつけた。試合が止まれば後藤のドクターストップ勝ちになる。棚橋は気丈に立ち上がってジャーマンスープレックスを放ったが、ブリッジができない。

 だが、何よりもかっこよさにこだわる男。超満員の観客の前で醜態をさらすことは美学に反する。後藤のスタミナ切れを見ると、コーナー最上段からの筋肉爆弾2連発で一気にたたみかけた。

 試合前、左腕にしびれを感じていた。原因は不明で、初めての体験だ。それに続く後頭部の強打。だが、メキシコ修業で自信を付けて戻ってきたとはいえ、過去5戦全勝の後輩に負けられない。「後藤の技は全て気持ちが乗っていた。でも、そうした全てを巻き込んで前に進んでいくのがおれ」。王者には、それ以上の気持ちが乗っていた。

 ジャイアント・バーナード(米国)が次期挑戦者に名乗りを上げた。それに応じるとともに、バーナードが持つIWGPタッグ王座に逆挑戦、パートナーには後藤を指名した。次のターゲットは、ヘビー級2冠王だ。 (大西洋和)

 

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