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ユカイ、無精子症でも幸せ「種なし」パパ (2/2ページ)

2011.6.19 05:04
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ユカイ、無精子症でも幸せ「種なし」パパ

49歳の秋、3児の父となるダイアモンド●(=六芒星マーク)ユカイ。自身の体験から「高額な不妊治療に、国は援助する制度を作るべき」と真剣に語った=東京・大手町 (撮影・北野浩之)【フォト】

 「おれは種なし」。19日の「父の日」を前に、ユカイはサンケイスポーツにこれまで一切語っていない秘密を打ち明けた。

 一昨年2月に再婚した一般女性の妻(39)との間に、昨年2月に長女の新菜ちゃん(1)を授かり、今年11月には年子の双子が誕生予定。幸せいっぱいに見えるが、実は挫折と挑戦の日々を送っていた。

 97年に結婚した女優、三浦理恵子(37)と2001年に離婚。現在の妻との再婚を機に子作りを真剣に考え始めたというユカイは、高齢出産を懸念した妻が病院に出掛けた際、「妻に原因がなかったので、念のため男性も」と診察を勧められた。そこで告げられたのが、「無精子症」という思いがけぬ事実だった。

 著書「タネナシ?」(講談社)で長女出産までの苦難を公表した理由について、ユカイは「東日本大震災で命の尊さを考えさせられた。不妊で悩む人の役に少しでも立てれば」と語った。

 精液に精子がゼロの状態を指す無精子症と告げられた時は「死刑宣告を受けたようなショック」と振り返り、2度目の離婚を覚悟。だが、妻は「これからはユカイさんを子供と思って生きていく」と答えたといい、「あの言葉でお互いの愛が深まり前向きになれた」と感謝した。

 ユカイの場合、精子は作られるが、精液への輸送路となる精管に問題がある「精路通過障害」と判明。精子を精巣から取り出す方法を試み、3度目の体外受精で長女が誕生した。我が子を授かった時は「何があっても守ってやる」と涙が止まらなかったという。

 「デタラメだった俺がそうだったように“年を取っても男は子供ができる”と高を括っちゃダメ。何より女性だけに不妊の苦しみを負わせちゃいけないし、一緒に向き合うのが男の責任。授かる、授からないはどうであれ、人生に悔いは残してほしくない」。49歳のロックンローラーの静かな叫びは、男性の不妊治療に一石を投じそうだ。

(紙面から)



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