なでしこ　韓国相手に“手応え”ドロー

　ドイツで２６日開幕する女子ワールドカップ（Ｗ杯）に出場する日本代表は１８日、松山市のニンジニアスタジアムで壮行試合を行い、韓国代表と１−１で引き分けた。後半２５分、ＭＦ沢を起点にサイドを崩し、中央でフリーになったＭＦ宮間が先制点を決めた。しかし５分後、なでしこリーグのＩＮＡＣに所属する池笑然に同点ゴールを許した。攻守ともに課題を残したものの、佐々木監督は「実のある試合」と本番への手応えを示した。

　韓国と１−１で引き分けた。勝利は逃したが、佐々木監督は「実のある試合だった。Ｗ杯での可能性が広がった」と前向きな姿勢を見せた。

　大雨で芝の上に水が浮き、ボールが止まる。パスが途切れ途切れになり、狙い通りの戦いができず苦労したが、後半２５分、ＦＷ永里の右クロスへ走り込んだＭＦ宮間が右足で先制。ところが５分後、ＧＫ海堀が水たまりで止まったボールを捕り損ね、これをＦＷ池笑然に決められ、引き分けた。

　佐々木監督は「できたことと、できなかったことが明確になった。（第３戦の）イングランド戦に勝って、１次リーグを突破する」と鼻息は荒い。エースの永里は「前より新しいことができている。うまくいってない部分もあるけど、チャレンジしているので評価できる」と断言。従来のような守備的ではなく、攻撃的な戦い方を目指していることに手ごたえを感じているようだ。

　世界の強豪を相手に攻撃的に戦って８強入りすることが当面の目標。なでしこたちは、２１日に決戦の地であるドイツに入り、２７日に初戦のニュージーランド戦を迎える。　（原田公樹）