中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

情報戦? 出場危機? 永井 雲隠れ

2011年6月19日 紙面から

 永井が消えた…。U−22日本代表は19日、ロンドン五輪アジア2次予選第1戦でU−22クウェート代表と対戦する。試合前日の18日、試合会場の豊田スタジアムで非公開で最終調整したが、前日17日の練習で左足首を捻挫したFW永井謙佑(名古屋)は不参加。患部の腫れはなく、精密検査でも問題はなかったというが、関塚監督は永井の出場可否に関して明確な回答をしなかった。隠したのか、情報戦か−。エースの出場危機という緊張感に包まれた中、日本が予選開幕を迎える。

 永井がいない。公式練習が公開された午後4時45分。攻撃陣が次々と強烈なシュートを放つピッチ上に、エースFWの姿はなかった。関塚監督は「今の状態ではピッチに出せません」。故障の状態には一切触れず、「明日(19日)の状態で判断する」とだけ話した。

 原技術委員長によると、故障の影響を考慮して、永井はトレーナーと宿舎で別メニュー調整したという。故障直後は軽傷と判断し、所属する名古屋側に「病院には行きません」と報告。ただ、一夜明けると、「念のために」と豊田市内の病院で検査を受診させた。原委員長は「問題はなかった。(患部を)固定して動かさないようにしてます」と軽傷からの回復途上であることを強調した。

 関係者によると、前夜は松葉づえを使っていた永井は今朝から自力で歩行。原委員長は冗談交じりに「今ごろ、河川敷で走り込んでます」とニヤリと笑い、永井自身もチームメートに対し「絶対に出るつもり」と強行出場に意欲的という。だが、清武や酒井高らは「謙佑がいないのはチームにとって痛い」と、まるで欠場を想定したかのようなコメントを並べた。大事を取ったのか。それとも、フランスW杯アジア予選プレーオフの日本−イラン戦(97年11月)前日にアジジが負傷を装った「車椅子事件」のような陽動作戦なのか。

 すでに「情報戦」は火ぶたを切った。広州アジア大会6戦5発の絶対エースは先発かベンチか、欠場か。午後7時キックオフの大一番でその答えが出る。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ