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【大リーグ】

イチロー、V字回復だ!!  6試合連続マルチ安打に3得点

2011年6月19日 紙面から

フィリーズ戦で6戦連続マルチとなる3安打を放ったイチロー=セーフコフィールドで(共同)

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【シアトル秋野未知】驚異のV字回復だ!! マリナーズのイチロー外野手(37)は17日(日本時間18日)、交流戦再開となったフィリーズ戦で4打数3安打3得点の大暴れ。255試合連続試合出場が止まった10日の休養以降は6試合連続マルチ安打を記録し、完全復活を印象づけた。二邪飛でタッチアップを試み生還するなど、走塁でもチームの勝利に貢献。18日(同19日)にマリナーズ○、レンジャーズ●なら今季待望の首位奪取だ。

 一度火がついたバットはもう止まらない。3回に二遊間へ内野安打を放つと、圧巻は5回だった。外角高め64マイル(約103キロ)の超スローカーブに体は泳ぎながらバットは遅れて出る高度な技術で右前へ。日米通算3600安打は、今季最長を更新する6試合連続マルチ安打だ。

 この回は走塁も光った。スモークが放った一塁後方のファウルフライを二塁手アットリーが背中を向けて捕球。この動きを見た三塁走者イチローはタッチアップで悠々と生還した。

 この日は先着2万人に背番号51のレプリカユニホームが配られ、エメラルドグリーンに身を包んだ本拠地ファンが総立ちで拍手。イチローは「三塁コーチとの考えが一致していたので迷いはなかった。捕球時の体勢がカギ? まあ、誰が捕るかによるんじゃないですか」と口元を緩めた。

 ただ、ダッツ三塁コーチは「彼にとっては楽勝プレーだったかもしれないが、私にとっては楽勝な判断でなかった」とそのセンスに驚嘆。この日は7回も左翼線に運び4月23日以来、今季3度目の猛打賞もマークした。

 完全復調といっても過言ではない。10日にウェッジ監督から“強制休養”させられるまで6月の9試合は打率1割3分2厘(38打数5安打)が、欠場以降の6試合は驚異の5割2分(25打数13安打)。指揮官は「打つポイントが多くなっているし、タイミングと打球の方向も良くなっている」と分析した。黄色信号だった11年連続200安打へ向け、背番号51の軌道修正が始まった。

 

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