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猪木、被災者1000人招待で興行戦争ダァ〜!

 蝶野正洋と笑顔で「ダァー!」のポーズをとるアントニオ猪木(左)=都内のホテル(撮影・西岡 正)
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 蝶野正洋と笑顔で「ダァー!」のポーズをとるアントニオ猪木(左)=都内のホテル(撮影・西岡 正)

 IGFのアントニオ猪木会長(68)と蝶野正洋エグゼクティブプロデューサー(47)は17日、都内で「東日本大震災復興イベント INOKI GENOME〜Super Stars Festival 2011〜」を8月27日に両国国技館で開催することを発表した。猪木がボクシング元世界ヘビー級王者ムハマド・アリや柔道五輪金メダリストのウイリエム・ルスカとの格闘技世界一決定戦を戦ってから35周年を記念した異種格闘技戦の祭典で、被災者1000人を招待する。

  ◇  ◇

 ルスカ戦で「格闘技世界一決定戦」がスタートしてから35年、IGFが「異種格闘技戦を柱にした格闘界のオールスター戦」(蝶野)を敢行する。8月27日は新日本、全日本、ノアのプロレス大手3団体がやはり東日本大震災復興支援チャリティーのオールスター戦「ALL TOGETHER」を日本武道館で開催することを発表済みで、猪木は真っ向からケンカを売ったことになる。

 猪木は「世の中の構造が非常になあなあになってきた。もう1つの熱い思いがあった方がいい。1大会なら1万人だが、同日開催なら2万人が見られる。小さくなってしまったプロレス界のピザパイ(マーケット)を、もっともっと大きくする発想です」と、ぶつけた意図を説明した。

 2大会ならチャリティーの効果も2倍になるとも言える。収益の全額を寄付する正攻法の「ALL TOGETHER」に対し、IGFは「人がやらないことをする。1回、被災地から東京に出てきて世の中がどうなっているのか見てくれたら」(猪木)と、1000人もの被災者を招待する大規模なチャリティーを決行。被災地慰問から逆転した発想だ。

 交通費、宿泊費、食費はすべて負担し、福島、宮城、岩手の各県からバス20台以上を使って上京してもらう。当日は隅田川花火大会が開催されるため、大会終了後は花火を楽しむこともできる。KONAMIが特別協賛、HEIWAとフィールズが協賛することで、経済的な裏付けはある。当然、収益の一部は義援金として寄付される。

社会的役割強調 猪木は「力道山が敗戦の中、夢をなくした国民に大きな夢や生きる力を与えてくれた。こういう時代だからこそ、我々がメッセージを送りたい」と、プロレスの社会的役割を強調した。師・力道山が敗戦から立ち直る力を日本人に与えてから57年、猪木が震災と福島第1原発事故から立ち直る力を日本人に与える。

(2011年6月18日)

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