真弓クビにしろ、オーナー辞めろ　株主総会で大荒れ

　阪急阪神ホールディングスの定時株主総会が１６日、大阪市内で行われ、借金７に沈む阪神に対し複数の株主から厳しい意見が噴出した。株主の１人は右肩故障を抱える金本を起用し続ける真弓監督の解任と、それを決断しない坂井信也オーナー（６３）の辞任を要求。集まった４４１６人の株主から拍手が沸き起こるなど、阪神フロント陣へ強烈な逆風が吹き荒れた。

　歯に衣（きぬ）着せぬ激辛意見だった。株主の１人は金本について「あの守備で使い続けるのはファンに失礼。球団の基本姿勢は最高水準のプレーを見せることと言っているが、全然なっていない」と糾弾。さらに「監督、コーチを補強するべきではないか。坂井オーナー、あなたは監督の力量がわからない。オーナー職を辞職されてはどうですか！！」と、監督解任および壇上の坂井オーナーに辞任を迫った。

　これらの意見に対し南球団社長は「本当にふがいない戦いぶりで大変申し訳ない」と謝罪。「すべて監督１人の責任ではなく、フロントとして編成上の責任もございます」と語ったものの、球団は真弓監督の続投方針を維持。坂井オーナーは総会後「厳しい意見は見ての通り。監督人事は今更言うことはない」と話し、南社長も「勝負の世界なので巻き返して勝っていく。それしかない」と、復調気味のチームに期待した。　

　　（宮崎厚志）