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汚染水浄化、5時間で停止=装置で高線量、放射能の泥か―1週間以内の再開目指す

時事通信 6月18日(土)8時21分配信

 東京電力は18日、福島第1原発で高濃度の放射能汚染水を浄化する処理システムが同日午前1時前、本格運転から5時間で停止したと発表した。セシウム吸着塔の放射線量が想定より早く上昇し、交換基準に達した。汚染水に極めて高濃度の泥が含まれていた可能性などが考えられ、東電は1週間以内の原因究明と運転再開を目指している。同システムは試運転中に吸着塔で水漏れが相次ぎ、17日午後8時に本格運転を始めたばかりだった。
 高濃度汚染水のもとは、1〜3号機の原子炉を冷却するため注入した水。原子炉から漏れて建屋地下などに推定約11万トンある。空いた設備などに移送して地下水や海への流出を防いでいるが、1週間後には厳しくなる。汚染水の増加抑制に加え、浄化した水を再び原子炉に注入する「循環注水冷却」実現のためにも、東電は処理システムの安定稼働を急ぐ。
 米キュリオン社の技術協力で造られたセシウム吸着塔は円筒形で、細かい軽石のような「ゼオライト」を詰めてある。24基あり、4基ごとに箱形設備(スキッド)に入っている。汚染水が最初に通るスキッドでは、セシウムより先に主に油分と放射性物質テクネチウムを除去し、1カ月に1回の吸着塔交換を想定。しかし、表面線量が交換作業員の被ばく量を抑えるため設定している毎時4ミリシーベルトを超え、18日午前0時54分に運転を停止した。 

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最終更新:6月18日(土)12時49分

時事通信

 

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