スポーツ報知のメインコンテンツへジャンプ

◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇

◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇

スポーツ報知大阪版>社会

ここからスポーツ報知のメインコンテンツです

大阪府警巡査長がバイク事故“口止め料”!メール誤送信でバレた

 大阪府警捜査3課の男性巡査長(33)が、捜査中にミニバイクと衝突する事故を起こしながら警察に通報せず、相手に現金を渡していたことが17日、明らかになった。事故を認識しながら逃走しようとした可能性もあり、府警は道交法違反(事故不申告)の疑いで巡査長から事情を聞いている。また、この事件をめぐり、捜査3課の巡査部長が、同僚に事故の詳細を携帯電話のメールで知らせようとして一般人に誤送信していたことも判明した。

 大阪府警によると、事故は5月19日午前0時50分ごろ、同府貝塚市の交差点で発生。窃盗事件の内偵捜査のために捜査3課が借りていたレンタカーを巡査長が1人で運転中、ミニバイクと衝突し転倒させた。ところが、巡査長は現場で停止せず、約250メートル先のコンビニまで直進。そこでUターンして現場に戻った。

 バイクの男性にけがはなかったが、巡査長は警察手帳を示して身分を明かした上で「捜査中」と説明。さらに別のコンビニで20万円を引き出し、手渡したという。巡査長は「(男性が持っていた)ギターの修理代」としているが、巡査長は事故の通報をしておらず、“口止め料”と受け取られかねない行為。巡査長の車は、右折しようとしたバイクを追い抜こうとしてぶつかったとみられる。

 さらに、巡査長がいったん現場を離れながらUターンした動機が、警察官としては極めて不純だった疑惑も浮上。捜査関係者によると、事故を起こした巡査長がそのまま走り去ったため、一般車両が追跡し、Uターンして現場に戻った巡査長を「逃げるつもりだったのか」などと追及した。巡査長は「ほかにUターンする場所がなかった」と逃走の意図を否定しているが、一連の状況は近くのガソリンスタンドの防犯カメラに映っていた。府警は、後続車が追い掛けなければそのまま逃げていた可能性もあるとみて捜査している。

 また、事故の捜査が始まった後に事情を知った捜査3課の巡査部長の“ミス”も発覚。巡査長の事故を携帯メールで同僚の巡査部長に知らせようとして、関係のない一般人に誤送信していたことも判明した。メールでは「秘密ですから」と断った上で事故の詳細を説明。巡査部長は「同僚の電話番号が間違って登録されていた」と話していることから、電話番号だけでメール送信できる機能を使ったとみられる。

 巡査部長らが所属する捜査3課は普段、同じ現場で行動することも多く、携帯電話で話す機会はなかった。そのため一般人に誤送信するまで電話番号の登録ミスに気付かなかったようだが、その誤送信で巡査長の不適切な行動も公になってしまった。

 ◆最近の警官による事件

 ▼下着ドロ未遂 2009年9月、埼玉県警大宮署の警部補が新潟県柏崎市内を走行中の寝台特急で車内販売員の女性が休憩していた業務用室に侵入。2段ベッドの下の段にあった手荷物から下着を盗もうとして女性に見つかる。

 ▼パトカーで送迎 京都府警城陽署の交通課長が09年9月、パトカーで知人を男子プロゴルフのツアー会場に送迎する“珍サービス”を行い、減給10分の1(3か月)の懲戒処分。

 ▼身代わり 今年4月、京都府警五条署の男性巡査が軽乗用車を運転中に貨物自動車と接触事故。母親を電話で現場に呼び出したうえで「自分が運転していた」と母親に虚偽申告させる。

(2011年6月18日10時44分  スポーツ報知)

この記事をlivedoorクリップに登録 この記事をYahoo!ブックマークに登録 楽天SocialNewsに投稿!
お薦めアイテム

YOMIURI ONLINE関西発

PR

リクルートエージェント

転職
リクルートエージェント

スポーツ報知の出版物 スポーツショップ報知
報知新聞社出版局 スポーツショップ報知