THE POWER TERMINAL
ATX STATIONもここまで進化するのか
その全てが未体験ZONEだ!
June
16
2011
徐々に国内生産も回復してきたみたいで、一時の危機感は大分薄らいできているのかなぁ。けれど、あの震災前の危機的なデフレ状況を考えると、とても楽観できる状況じゃないと思うけれどね。日本経済の実態ってますます深刻な状況になっているということはな間違いなくて、生産が回復すれば経済が立ち直る、みたいなことは幻想でしょう。このままでは、需給ギャップがますます大きくなってしまって、そこに増税ともなれば、まぁ、日本は暗~い国になっちゃうでしょうねぇ。嫌だね、暗~いのは。只でさえ、節電で暗いのにね。
震災前の2月は最もデフレが酷くて、その最中に増税論を展開していた菅内閣は、相当にイカれてると思っていたけれど、マネタリーベースは史上最高レベルで。。。なんて言っていた日銀の白川総裁も同じ穴の狢だと。大震災と原発事故が起こって日本は大変なことになっちゃって、いまはどん底でしょう。ここで、いくら生産を復興したからといっても、国内需要がなければねぇ・・・。円が¥80-水準にまでなって、輸出をしても非常に厳しいし、作ったものをどうする?というのが(政府レベルでは)何も考えられていないからね。あの薄型テレビなんかいい例だけど、結局供給過多で需要不足なだけ。売れるとなれば生産は一気に偏るから余計にね。価格が崩れるというのは、単純にそういうことだと思って間違いないけれど、じゃ、需要が回復するかと言えば、地デジ移行も目前で、普及率も95%以上となれば、これ以上急回復はない。いくら作っても、売れなきゃ話にならないんです。
それで、ここ数年考えさせられたことは、少ない消費全体が、非常に偏ってきていると。政府の景気対策の影響もあるのかもしれないけれど、リーマン以降は車と家電。ハイブリッドと地デジ移行を控えた薄型テレビは爆発的に売れたでしょ。で、震災後のいまは、LED電球とか、太陽光パネルとかが非常に注目されている。省エネグッズも好調だとか。でも政策的に景気対策を推進するのはいいけれど、只でさえ少ない消費が、偏向してしまって。。。結局そういうのは、あまりいい結果をもたらさないでしょう?慢性的にしかもすぐに供給過剰になっちゃうから、価格が崩れて利益が出ない。トヨタだってプリウスが絶好調なのは、他の自社ラインナップを喰ってるだけ、と言われていますしね。
太陽光パネルの場合は海外製品は国内製品の半値です。発電効率はそれほど大きな差がないから、結局普及期になると国内製品は惨敗するでしょう。円高も後押しして、どうにもこうにも価格の競争には勝てないわけです。売れているようで意外に売れていないのがLED照明。これ、如何せん高い。1個数千円で10個も付ければ数万円。これを数年で元をとるという考え方が、いまは非常に通用しずらい状況だからね。スーパークールビズとか言っても、要するに薄着で仕事を、ということだからインパクトはない。こう考えると、消費を喚起しようと思って様々な政策を実施しても、変更してしまって、却って他業種を圧迫して景気は思うように回復しないんじゃないかな。人為的に消費を偏差させることは、あまりいい結果を生まないような気がするなぁ。
国会で、菅首相が「中曽根元首相を尊敬している」と発言していました。そう言えば、日米貿易摩擦が強硬にアメリカ側から主張され、円高圧力がかかったとき、金融緩和と同時にTVCFを作って、自ら「外国製品を大いに買いましょう」とやったのが、時の中曽根首相。あれは効果絶大で、数年で日本はバブルになった。事の是非は別として、そこいらの景気対策よりも断然効果があったことは事実でね、いま、日本の首相が、
「増税なんかしません。しませんから、復興のためにも日本の将来のためにも国民の皆さん、大いに消費をお願いします」
とやればいいんだよね。ACの広告と同じくらいスポットを流す。景気対策としては安いもんだ。出来れば、貧乏神の菅首相よりも、次の首相に是非やってもらいたいけれどね。実際、矛盾のように聞こえるけれど、いまの日本経済を救うには、消費するしかないということでしょう。節約じゃなくて、消費なんですよね、きっと。家電のエコポイント効果は想定の17倍だったとか。なんだか知らないけれど、それで現状の景気ですよ、と言いたいけれどね。
「国産ポイント」というのをやって欲しいなぁ。国内生産品を買うとポイントが付いてくる。だっていくら海外製品を買っても、日本経済は少しも良くならないから。この「国産ポイント」は、商品も引き換えできるし、減税ポイントとしても使える。健康保険やら不動産取得税の減税にも使える。もちろん、サービス産業も対象で、不動産もOK。同じ国産でも、東北三県で作られたものは、ポイント3倍!バカみたいにTPPなんて言ってる場合じゃなくて、国内で取れた魚や野菜にもつく。もちろん、WiNDyなんか、バシバシつく!(笑)。輸入関税じゃないからね、外交上の問題もない。エコポイントがね、17兆円も経済効果があったのなら、この国産ポイントなんか実質的には50兆円くらいありそうだけど。。。だって、直接日本国内に還元される経済効果なわけだからね。
まぁ、いずれにしても、国内消費をどうやったら持ち上げることができるのか、がもっとも重要な課題だと思うわけです。暗~くなってる場合じゃないんですよ。そうすれば、国内コストも下がるってなもんです。それをしないで、恒久的な福祉財源なんて言ってること自体、まったくナンセンス。面白いと思うけどなぁ・・・。何よりも消費全体を持ち上げることが重要ですよね。とにかく、偏向消費を止めて、総体を増やす。これしかない!
社長さん、食品の国産ポイントは無理です。
産地偽装しまくりで、手に負えない状態なので・・・。
それに、輸入品が売れなくなれば、間違いなくアメリカ外圧がかかりますよ(苦笑)。
それよりも、日本メーカーの海外生産拠点から輸入して販売するのを、規制したほうがいい。
よくこの規制をすると、競争力がなくなると言われていますが、そんなことはありません。
社長さんも、買い物するときにアフターサービスを気にしませんか?壊れたときに部品がすぐ手に入るのは有難いことです。
これって、すごく大事なことなんですよ。
外車が日本国内でシェア伸ばせないのは、この部分がウエイトを占めてます。部品取り寄せに半年とか馬鹿らしいですからね。壊れやすさも、海外製品に近くなってる日本メーカー品はいらない。
海外生産をすることで、国外に流れてるお金が年間約21兆円あります。震災の関係で、海外生産品が今年はいつも以上に入ってきてますので、この額は伸びるでしょう。
この金額分を需給ギャップの穴埋めに使ったらどうなりますか?雇用が回復して、お金が国内を回る。そう、経済回復の起爆剤にできる!ということです。
大企業はすぐ「若者の○○離れ」と、人のせいにしてないで、生産拠点を国内に戻して雇用しましょう。
最近の企業経営者に言えることがあります。
「若者が~」「消費者が~」と言って、人のせいにしてるのは「自民が~」とよく言う民主党と一緒です。
「老後が心配だから辞めたくない。いつまでも経営に関わりお金ほしい。」と、CEOとか相談役とかやってる経営者は、「総理の椅子から降りたくない!」と言ってる管総理そのもの。
某自動車メーカーさんは「車を救って!」と消費者へアピールする前に、期間工を正社員として雇い、自社の車が買える安定した賃金を払うべきですね。
追伸
今度、群馬県知事選挙ありますね。
マスコミ報道通りの支持率なら、民主党候補者は接戦で負けないはずなんですが、候補者擁立してませんねぇ。
おっと、後藤新候補の隣に民主党三宅雪子議員のポスターが・・・(苦笑)。
Posted by: きむちん at June 17,2011 00:11
なるほど・・・。そういうことも考えないといけないですね。とにかく日本国内の雇用をなんとかしないと、日本の社会制度そのものが維持できません。消費もしかり、年金も健康保険も医療費もしかりです。
最近の政治で一番腹が経つのは、日本だけではないのかもしれないですが、結局経済のつけは国民負担でしか拭えないと居直っていることです。金融資本主義だかなんだか知りませんが、濡れ手に粟を大いに謳歌して、上手くいかなくなったら広く一般人から搾取するという構図。搾取の歴史であった欧米らしい考え方ですが、日本の政治家も金融当局も結局は無策で追従しようとするしかない。今年あたりから世界中で、かなり厳しい状況に陥るでしょうが、その時の為政者達の対応が見ものです。
同じように大企業も、すでにまともな競争構造はなくなりつつありますよね。リーマン後の不況で大企業が収益回復を果たしたプロセスはつまり、人件費を削減するとか、仕入れ構造を大胆に変更するとか、要は100円で作っていた(仕入れていた)ものを50円で済ませれば、なんとかなるという思考です。結局これを20年間続けてきた結果が、いまの日本のデフレ状態なのは間違いない。厳しくなったら身をこごめて嵐が過ぎ去るのをじっと待つ、という考え方が保身につながるわけで、これはもはや日本全体の社会思考に近いです。
これによって、社会のダイナミズムが失われ、閉塞感にさいなまれ、考えられないほどの経済減退を招きました。私も今の若者は。。。とよく言いますよ。でも、今の若者が本当に気の毒というか、これほど将来に希望の持てない時代というのは苦しいと思うからです。就職できないから派遣ですよ。喰えないから期間工です。社会制度もクソもないわけです。
もっと悲惨なのは中小企業、零細企業で、件の大企業のコストカットによって軒並み赤字。大半の中小企業がもう事業と呼べるレベルではありません。リーマン後の保証協会の保証額の増加は軽く30兆円に。事業継承などというのは、夢のまた夢で、それだけ考えても、将来を描くことなど出来ようはずがないんです。
震災復興は確かに大事です。しかし、本当の災害はむしろ我々の一般社会にこそ巣食っているわけです。規模も比較にならないほど大きい。日本経済の有り様そのものが、癌に侵されているわけで、一朝一夕ではどうにもなりようがありません。だからこそ、かなり思い切った、社会構造を転換するくらいの政策をやっていかないとこれ以上は耐えられないでしょうし。もちろん民主党の盆暗政治家では到底無理なことは、証明されたわけで・・・その意味ではかなりだるい気分です。
馬鹿な私でさえ、この程度の大局観みたいなものは感じられるわけで、現状は余計に切ないです。
ちなみにいま、REUTERSのサイトでやってる世論調査です。「復興を契機に、日本経済が震災前以上に強くなるとすれば、それはいつ頃でしょうか」という設問に対し、最も多い回答が、「震災前以上に強くなることは難しい」で27%、次が「10年以上かかる」「5~10年後」でそれそれ19%です。なんというネガティブ社会!私なんかやりようによっては1年で十分なんて思ってるんですが。。。辛い結果です。
Posted by: hoshino at June 17,2011 06:00
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