海江田経産相、定期検査などで停止中の原子炉の運転再開を地元に求める考え示す
全国の原子力発電所に54基ある原子炉のうち、定期検査終了後も運転を再開していない原子炉と、定期検査で停止中の原子炉があわせて18基ある。
福島第1原発の事故を受けて、全国の原発では安全対策の検査が行われてきたが、18日、その結果が発表され、海江田経済産業相から、こうした原子炉について、注目の発言があった。
海江田経産相は、福島第1原発の事故を受けて検査を行った結果、各地の原発で深刻な事故への対策が適切に実施されていると発表し、定期検査中や検査終了後も運転が再開していない原子炉の運転再開を地元に求める考えを示した。
18日午前10時すぎ、海江田経産相は「安全の確認が行われた(原子力)発電所につきましては、これはしっかりと起動していただけますよう、ご理解をいただきたいと」と述べた。
原子力安全・保安院は、原発を持つ各電力会社に、炉心の重大な損傷など、万が一深刻な事故が起きた場合でも迅速に対応できるよう、追加の安全対策を指示していて、検査を行った結果、対策は適切に実施されているという評価結果を発表した。
そのうえで、海江田経産相は、定期検査中や検査終了後も、運転が再開していない原子炉の再稼働は可能であるという認識を示し、原発立地地域の自治体に対して、運転再開を認めるよう求めた。
海江田経産相は理解を得るため、今後、自ら出向いて説明を行う構え。
(06/18 17:35)