広島市議会6月定例会が17日開会し、松井一実市長が就任後初の所信表明をした。広島駅周辺と旧市民球場跡地周辺を東西の「核」と位置づけ、市中心部のまちづくりに取り組む考えを示した。
松井市長は「活力とにぎわいのエンジンを二つ持つ強じんな『楕円形の都心づくり』という新しい発想が必要。さらに、経済・文化の推進力を全開するには、東西の核をつなぐ還流型交通サービスを充実強化する必要がある」と述べた。
市政を進めるにあたっては「厳しい行財政状況と真剣に向き合うことなく、実行することはできない」と言及。市長の退職手当削減や、職員の定数や給与の見直しに取り組む考えを表明した。
同市は17日、東日本大震災の被災者を市臨時職員として雇用する事業費916万円などを盛り込んだ9億1983万円の一般会計補正予算案など19議案を提案した。6月定例会は30日まで。23、24、27日に一般質問がある。【樋口岳大】
毎日新聞 2011年6月18日 地方版