ベトナム 反中国デモ2週連続
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ベトナム 反中国デモ2週連続

6月12日 15時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

南シナ海の島々の領有権を巡って、中国との緊張が高まっているベトナムで、12日、先週に続いて市民らが中国大使館の前などで中国への抗議デモを行いました。

ベトナムと中国は、南シナ海の南沙諸島や西沙諸島の領有権を巡って対立が続いていますが、先月末からの2週間では、ベトナムの漁船や国営石油会社の探査船の活動が中国の船に妨害される事件が相次ぎ、中国との緊張が高まっています。こうした事態を受けて、ベトナムの首都ハノイの中国大使館の前には、12日午前、市民らおよそ150人が集まって抗議デモを行い、南沙諸島と西沙諸島はベトナムの領土だと訴えるとともに、「中国は口では平和と言うが、実際の行動は暴力だ」などと書かれたプラカードを掲げ、中国の対応を非難しました。このほか、南部のホーチミンでもおよそ300人が抗議デモを行いました。デモに参加した男性は「中国の海賊のような行動に怒っています。中国はベトナムを非難しますが、彼らこそが侵略者です」と話していました。12日のデモは、先週5日に続いて2週連続で行われたもので、共産党による一党支配が続き、デモが厳しく規制されているベトナムで、政府が2度もデモを容認することは異例で、中国に対する反発がかつてない高まりを見せていることをうかがわせています。