有名人ら名前続々…無許可キャバクラ実態、愛人契約も

2011.02.09


摘発された「ユナイテッドラウンジトウキョウ」が入居する東京・西麻布の雑居ビル【拡大】

 所属するホステスを客と偽り、ポイント制で給与を支給していた東京・西麻布の飲食店「ユナイテッドラウンジトウキョウ」。その経営者らが風営法(無許可営業)違反で警視庁に逮捕された。同店は、タレントやモデルの卵らがホステスとして在籍する「リミテッドラウンジ」という高級キャバクラで、金持ちVIPらのご用達店として有名だった。

 ユナイテッド−を利用していた会社経営者(43)がこう話す。

 「女の子はいずれも美形ぞろい。30分サイクルで次々と交代し、客は指名も可能です。(女の子にとって)一般のキャバクラのようなノルマがなく、服装もカジュアルで働きやすいようでした。店内には、カラオケ付きのVIPルームもありましたね」

 料金は1時間あたり2〜3万円。顧客会員約6700人のなかには芸能人やスポーツ選手、政治家、芸能事務所幹部、若手のIT経営者などそうそうたる顔ぶれがそろう人気店だった。

 女の子たちは勤務時間に応じてポイント(1ポイント=1円)が付与される。指名は2000ポイント、ドリンク注文で800〜1700ポイント…。

 それに応じて別会社から給与が支給されるが、店側は換金手数料を15%も取る。時給に換算すると数千円、手取りは月に10〜15万円程度というから、店の売り上げ(昨年約4億5000万円)の割にはかなり低い。

 女の子にとって、おいしくもない仕事のようにも思えるが実はそうでもないという。六本木の飲食店経営者が解説する。

 「こうした形態の店はリミテッドラウンジと呼ばれ、六本木や西麻布で急増しています。女の子は芸能事務所などに所属するモデルやタレントの卵が多い。ただ、卵だけにお金がないので、彼女たちはここでパトロンを探すんです。女の子の方から愛人になるように迫ったり、なかには体当たり営業をいとわないコもいますよ」

 今回の摘発は、歌舞伎俳優の市川海老蔵が暴行された事件を受けて、取り締まりが強化されたものだが、無許可のキャバクラがVIPを次々とつかむのには、それなりの理由があるようだ。

 

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