レコードの歴史年表
出 来 事
1857年 エドアード・レオン・スコット(Edouard Leon Scott) 、音声を初めて目に見える形で(波形として)記録
1877年4月 シャルル・クロス(Charles Cros)録音と再生の方法を論文にしてフランス科学協会へ提出
1877年8月 トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)、円筒型蓄音機(最初の錫箔円筒式)の発明、記録したものを初めて再生、フォノグラフ(Phonograph)「蓄音機」と命名、これがレコードの最初、同年12月24日に特許申請 (1877年試作機の「フォノグラフ」レプリカ レ・コード館所蔵)
  錫箔を巻いた円筒式レコードが、後に蝋(ろう)管式になり、さらにエミール・ベルリナーにより円盤式レコードへと改良された。
1878年 明治11年7月26日同人社文学雑誌に「蘇言機ノ事」という見出しで蓄音機が紹介(@日本に1台しかない1878年製「フォノグラフ」1号機 レ・コード館所蔵
1879年 明治12年3月28日に、当時のお雇い外国人、英国人のユーイングが自ら制作したフォノグラフを東京商法会議所で公開
1885年 アメリカのアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)(1847〜1922)は、錫箔のかわりに蝋(ろう)を塗ったグラフォフォン(Graphophone)を開発(A1887年製ベルの1号機 レ・コード館所蔵
1887年 平円盤式レコードと蓄音機を発明、特許申請(ドイツから米国に移民した、エミール・ベルリナー(Emil Berliner))、蓄音機はグラモフォン(Grammophon)と命名(B1889年製ベルリーナの1号機 レ・コード館所蔵
※ レ・コードミュージアムでは世界ではじめて、@〜Bの3大発明品を展示しています。
1889年 明治22年、ベルのグラフォフォン、鹿鳴館における日本初公開
1889年 11月23日、ジュークボックス誕生
1891年 明治24年、国産第1号蓄音機、愛知県岡崎の中条勇次郎氏製作
1894年 日清戦争勃発〜1895年
1895年 フィラデルフィアにベルリナー・グラモフォン社を創設
1896年 明治29年、蓄音機が商品としてアメリカから日本に輸入される
1899年 ジュークボックス販売される
1899年 明治32年、日本最初の蓄音機専門店、三光堂が浅草区内に開業、蝋管録音式の三光堂自家録音で当時流行の俗謡曲吹き込む
1902年 米国コロンビア・フォノグラフ社(以下「コロンビア」)、円盤型レコード発売
1903年 明治36年、米国コロンビア・フォノグラフ録音スタッフを派遣して日本で録音
(*出張録音〜日本初の片面盤レコードの出現は、明治36〜40年にかけて、ヨーロッパやアメリカのレコード会社が、日本に進出してきた時点に始まる。音響科学のなかった日本のことゆえ、外国のレコード・メーカーは録音技師と一緒に録音機材一式を持って渡日し、ホテルの一室等をスタジオ代わりとして録音し、収録原盤を本国へ持ち帰り、製品として改めて日本に輸出するという、いわば出張録音という方法をとった。これは大変な時間と労力のいる作業であったが、これら外国人技術者の努力によって今に残るのである。)
1903年 天賞堂、日本初の「写声機平円盤」すなわちレコード盤をコロンビアから輸入販売
※ この当時のレコード価格 1枚1円75銭〜5円(当時のはがき1枚1銭、駅弁15銭)
1903年 12月9日、読売新聞天賞堂広告。「写声機」という新語で大々的に売り出す。参考までに当時の新聞広告
1903年 12月17日、ライト兄弟が初めて飛行した日。36m、12秒。
1904年 フランス・オデオン・レコードが両面盤レコードをライプチヒの見本市に出展
1904年 世界最初のLPレコード登場。発売はロンドンのフィンズベリー・スクエアのネオフォーン社、サイズは20インチ(約51センチ)盤。演奏時間は最長で12分ほど、音質は良いとはいえなかったようだ。
1906年 コロンビア及びドイツ・グラモフォンから両面盤が発売
1908年 明治41年天賞堂は平円盤をレコードと改称(日本でレコードという言葉を使ったのも天賞堂が初めて)
1910年 このころまでに、ほぼ円盤レコードに収束
1910年 明治43年に天賞堂、コロンビアから両面盤レコードを輸入
1910年 日本初めてのレコード会社、(株)日本蓄音器商会(ニッポノホン(フォン))が新設され(日米蓄音器商会は廃止)平円盤にトップを切って吹き込まれたのは「秋田おばこ節」、翌年には「越後盆踊」を市販
1914年 第1次世界大戦勃発 〜1918年
1917年 ジャズのレコードが最初に吹き込まれる(コロンビア SP盤1枚75セント)
1920年 大正9年、レコード著作権確立
1925年 ロンビアによる電気式録音によるレコードの発売年
1927年 昭和2年、ポリドールがドイツ原盤の電気吹込みの日本プレス
1939年 第2次世界大戦勃発〜1945年
1948年 LPレコードが米国コロンビア・レコードから発売
1950年 日本初のテープレコーダー発売
1951年 昭和26年3月20日、日本コロムビアが日本初のLPを輸入発売、「長時間レコード」と呼ばれた。 「LPレコードの日
1953年 国産品、8月から発売 日本でテレビの本放送が始まる
1954年 昭和29年、日本ビクター、EPレコード発売
1957年 11月3日、日本レコード協会「レコードの日」制定
1958年 8月、日本ビクター、ステレオ録音レコードの発売(初期にはウエストレックス社の”45/45方式” とデッカ社の”V/L方式”の2方式があったが、結局45/45方式に収束)
1963年 昭和38年、78回転レコードのミッション終了
1970年 4チャンネル・レコード発売
1975年 PCM(パルス符号変調)録音方式へ
1978年 おもな自由主義諸国においてLPの生産が史上最高を記録
1979年 デジタル録音レコードの発売年
1980年代初頭 レンタル・レコード流行
1982年 CDとプレーヤーが世界に先駆け日本から同時発売。(当時は1枚3,800円でLPより1,000円も割高)
1986年 ついにCDがLPの国内生産枚数を追越す
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