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万引き高齢者の4割「相談相手なし」
警視庁、再犯対策強化へ
都内で万引きをして検挙された65歳以上の高齢者のうち4割が「(周囲に)相談相手がいない」と回答していたことが、警視庁の実態調査でわかった。
高齢再犯者のうち7割近い人が生きがいがないと感じていることも明らかになり、同庁は背景に孤独感があるとして、万引きを繰り返す高齢者らを対象に就業支援などの対策を強化している。
調査には、今年4~10月に検挙された65歳以上の高齢者のうち、119人が回答した。
交友関係や生きがいの有無などについて質問したところ、年齢が上がるほど周囲との付き合いや生きがいがなくなる傾向が強い。全体のうち高齢者の40・3%は周囲に「相談相手がいない」と回答した。
また、生きがいについて「ない」と回答したのは、高齢者の52・9%で、このうち高齢再犯者58人では67・2%に上った。
高齢者による万引きは近年、増加傾向にあり、都内の今年1~11月の検挙人数は3154人で、前年の2838人から316人(11・1%)増加。同庁は万引きで検挙された高齢者に対し、地域のサークルを紹介したり、就業を支援したりする取り組みを始めている。
(2010年12月20日 読売新聞)
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