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5浄水場で泥から放射性物質 宮城県

 宮城県は10日、県営広域水道、工業用水道の浄水場5カ所で出た泥から、放射性物質が検出されたと発表した。地表や河川に落ちた放射性物質がダムに入り、浄水場内の処理過程で濃縮されたとみられる。
 広域水道の南部山(白石市)、麓山(加美町)、中峰(大和町)の3浄水場、工業用水道の大梶(仙台市宮城野区)、衡東(大衡村)の両浄水場で、5月30日から6月8日にかけて10検体の泥を採取し、調べた。セシウム137は南部山の1キログラム当たり1万7138ベクレルが最高。セシウム134も南部山の1万4838ベクレルが最高値だった。放射性ヨウ素は南部山の1検体のみで460ベクレルが検出された。
 他の4カ所では、33〜1583ベクレルのセシウムが検出された。泥は5月15日から搬出を止め、浄水場内の建物内に保管されている。処分方法などを国と協議している。
 浄水場から出た泥の放射性物質の基準値は定められていないが、国は福島県内の下水処理で出た汚泥について、10万ベクレルを超えた場合、焼却などで容積を減らし密封して保管するよう求めている。
 広域水道の3浄水場で実施した水道水の放射性物質測定ではヨウ素、セシウムとも検出されず、7週連続で不検出だった。工業用水道では、仙台北部工業用水道の麓山浄水場(加美町)の水からセシウム137が0.4ベクレル検出された。


2011年06月11日土曜日


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