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地上1m 一律に放射線量測定

6月15日 22時37分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、文部科学省は、空気中の放射線量の測定を、全国一律に地上1メートルの高さで行うことを決め、準備が整った都道府県から測定データの公表を始めました。

福島第一原発の事故で、文部科学省は、原発から放出された放射性物質を監視するため、全国の都道府県が測定した空気中の放射線量を集計して公表してきました。しかし、測定器が設置された高さは、都道府県によって地上1メートル50センチからおよそ80メートルまでと、ばらばらで、住民の生活を考慮した高さで測定すべきだという指摘がありました。このため、これまでの位置に加え、新たに全国一律に地上1メートルの高さで測定を行うことを決め、準備が整った35の都道府県から、測定データの公表を始めました。このうち、13日、山形県と栃木県、群馬県、それに和歌山県で行われた測定の結果、地上1メートルの高さでは、これまでの位置に比べ2倍以上高い値が記録されたということです。文部科学省は「生活の実態に即したデータを出せるようになったので、参考にしてほしい」と話していて、残る12の県についても、できるだけ早く、地上1メートルの高さで測定を始めるとしています。