東山だより NO41

特定非営利活動法人自立生活センターK2

〒277−0074  柏市今谷上町41−3   рO471−76−8114 fax0471−76−8116  
ホームページ http://members.jcom.home.ne.jp/k2.hrk/
メール    chiba.jrtc.k2@jcom.home.ne.jp 
2002年7月14日発行(毎月12回4と5と6と8の日)通巻1507号                   

機関紙目次


目次

2002年度事業計画
2002年柏まつりバザー準備報告(K2出店)
新わたの実のこと
事務局長を交代して
柏市の障碍者関係予算
秀和の通学
ホームページについて
障碍者解放運動について
茨城県の阿部ミキさんから多額の寄付
今、私は・・・・74歳
K2の仕事
K2の予定
初めてのコンサート 松浦亜弥
初めてのコンサート パート2
2002年度自立生活センターK2役割分担表
2002年第6回DPI世界会議札幌大会等案内
介護の仕事を通して
コメント
会員動向
今年の旅行
会員システム


2002年度事業計画書

 2003年度から障碍者に関しても、これまでの措置制度より支援費支給制度に転換する。そうした時点に当たって、地域で自分らしい生活をしていきたい、自立生活をしたい、すでに自立生活を行っている、という障碍者に対して充分に情報を集め、提供し、相談・支援できる体制を作って行かねばならない。


1,自立生活センターK2の新事務所の開設
昨年12月末の小規模作業所「わたの実」の類焼により、新しい場所を探した。南柏駅やセンターの事務所に近いところで、県の作業所基準に適応するところを捜したところ、今谷上町41−3に格好の場所があったのでそこを自立生活センターの新事務所とし、旧のセンターの事務所を「わたの実」として利用することに決定した。地域の拠点としての「わたの実」と連携しながらよりいっそうの活動を目指していきたい。
2,居宅介護支援事業の立ち上げ
 支援費制度の詳細はまだ未定のところが多くあるが、今自薦ヘルパーを使って自立生活を行っている障碍者にとって、自分の生活方針、自分の障碍の程度や特徴、介助のやり方のよくわかったこれまでの介助者をひきつづき使っていきたいということになれば、自立生活センターで介護支援事業者になることが必要とされる。今後発表される居宅介護支援事業者の基準を検討の上、秋までに業者登録をしたい。

それにあわせて、障碍当事者にとっての介助の意味をはっきりさせ、他の民間の営利業者の介助との違いを明確にするとともに、真に充実した介助の時間を保障できるよう行政当局との話し合いを引き続き活発にしていきたい。それに合わせ、現在のK2の介助人組織をサポート部を中心に再点検し整備してく。
3,相談・支援事業の充実
自立生活センターK2は設立以来10年、障碍者が街の中で普通に生活できるよう「自立と社会参加」を目指して活動してきた。この間自立生活に絶対に必要な公的介助制度も不十分な面は多くあるが一応整い、ノーマライゼーションの気運も高まっている。地域で普通の生活、自分らしい生活をおくりたい障碍者はもっといるはずである。そうした障碍者のニーズを掘り起こしていきたい。そのためにはあらゆる場を利用して自立生活センターK2の活動を発信していかなければならない。

自立生活センターとして、全国自立センター協議会・公的介護保障要求者組合・障害者介護保障協議会等の団体よりの全国的な情報を整備するとともに、各種の集会に参加したり、近隣の自立生活センターと交流したりして、当事者・スタッフの研修につとめていきたい。
4,他団体とのネットワークの充実
昨年度末立ち上げた「新しい福祉ネット柏」をはじめ、「問題はこれからです・福祉を考える市民会議」や「東葛福祉連絡会」の活動に参加していく。
県レベルでは「自分らしい地域生活研究会」に参加、県に対して福祉施策の提言を行っていくための活動を昨年から引き続きやっていきたい。
また、各種のNPO団体との交流を持つなど、いろいろなネットワークを広げ、一致できるところは力を合わせて、障碍種別を超えた視野を持って、地域での生活をより易くする活動をやっていきたい。


 5,障碍当事者のエンパワーメント

自立生活センターは障碍当事者が主体となって運営を担っていくことが原則である。障碍者自身が自分の生活を自分の責任で選択し切り開いていくことで、地域の福祉を変え、地域社会を誰にとってもより住み良いものに変えていく1つの力となっていく。そのことによってこれまで福祉の受け手だけであった障碍者が社会の作り手として積極的に動く。K2に於いても障碍当事者が自立生活センターの運営を主導していく体制をより一層作りあげるために必要な、きめ細やかな介助体制や研修にとりくんでいきたい。

6,バリアーフリーの運動の一層の取り組み
昨年JR南柏駅のエレベーター設置要請運動に取り組み、平成15年度以降の設置が約束されたが、より早く取り付けられるよう引き続き柏市の窓口である企画調整課やJR東日本本社など各方面にむけ様々な運動をしていきたい。また南柏駅周辺のバリアフリーに積極的に取り組むとともに、広く柏市内のバリアーフリーについても積極的にかかわっていきたい。特に公共交通機関であるノンステップバスの運行実態を調べ、車椅子利用者が気軽にバスを利用できるようにしていきたい


7,機関誌「東山だより」、ホームページの充実

「東山だより」の発行責任者は隔月発行のための発行日、原稿締め切り日、等を確定して周知するなど定期的に発行出来るように体制を立て直す。ホームページも更新をもっと頻繁に出来るようにする。

8,障碍者に対する心のバリアフリー運動への取組
 障碍者が、まして重度の障碍者が地域で生活している実態はまだまだ一般の人々に知られていない。障碍者に対する心のバリアフリーを実現するために色々な機会をとらえて我々の考え方、生き方、生活実態などを広くいろいろな人々に話していきたい。まずはかしわっ葉福祉まつりの場をもっと活用したり、市内の小中高学校に働きかけ、生徒たちに話をする機会を作っていきたい。 

9,その他

法人としてのあり方・活動のスタイル・総会の持ち方などを再検討し整備する。
                                                      
2002年柏まつりバザー準備報告(K2出店)
                            自立生活センターK2  鈴木 昇
 7月27日、28日に行われる柏まつりのバザーについて、わたしたちK2では、「みんなで考え、みんなで準備し、みんなで参加しよう」と、障碍当事者を中心に、職員スタッフの協力を得ながら、色々と準備を進めています。
4月半ばの運営会議(障碍当事者と職員スタッフ全員参加で開催)の中で色々と協議をし

1.バザーの品物集めは、去年と同じ様に障碍当事者が企業回りをして協賛をお願いするとともに一般の家庭にも協力を呼びかけること。

2.バザーの準備〜終了までの全体責任者(障碍当事者と職員スタッフ)を早く決めること。
3.職員スタッフ責任者は、障碍当事者責任者のサポート役としても動くこと。
4.責任者(障害当事者)は、準備の進み具合を運営会議等で報告しながら、準備を進めていくこと。 などの事項を決定。
  まもなくゴールデンウィーク(連休)に入ったため、準備のほうも一時中断。その後連休明けから再開し、本格的に準備を始めました。



 5月22日に、障碍当事者の各役割(バザー当日のボランティア募集係、協賛企業開拓係、地域自治会・麗澤大学などへのチラシ、ポスターの回覧及びバザー品依頼の連絡係)等を決定するとともに、健常者職員スタッフは各係のサポート役として、電話帳などを調べて各企業のリストアップ、地域自治会・麗澤大学などへの連絡の助言・指導及び各企業や地域自治会・麗澤大学など、外回りの際の車両の運転及び当事者の介助等で動くことを決定。
 5月31日〜。 企業開拓係が職員スタッフと一緒に電話帳などから探してくれた柏市及び近隣市町の各企業に障碍当事者自身が電話してバザーへの協賛(品物等の提供)をお願いしました。その際、「会社のほうにも直接お訪ねして、お話ししたい」ということで、アポも取りました。(電話をかけるときは、一人の障碍者が番号を押し、もう一人の障碍者が話しをするというふうにしてかけました)。
 6月4日〜。企業回りを開始。柏市内の、比較的近い所にある企業(スーパーなどのお店)から回ることにし、車椅子の当事者2人(鈴木、中村)と職員スタッフの古賀さんの3人が、リフト車で回りました。午前と午後に分け、1日に4箇所ほど回ったところ、どのお店からも協賛の約束(品物などの提供)をいただくことができ、嬉しいスタートを切ることができました。

 ちょうど梅雨(つゆ)の時期なので、雨降りの日もありましたが、少しぐらいの雨のときには、当事者と職員スタッフが一緒に出かけて行き、色々な企業を訪ね、協賛・協力をお願いしました。
 経済が停滞し、企業のほうも大変だと思うのですが、沢山の企業から協賛の約束をいただき、「品物を用意したので取りに来てください」との連絡で時を待たずに品物を受け取ることができ、また企業によっては、K2まで届けてくれる所もあり、とても助かりました。
チラシ(ビラ)やポスターについては、去年は版下作成などの一部を外部に頼んでいたのですが、職員スタッフからの「ことしは自分たちで作ってみようよ」との言葉に、当事者の川井、戸井田、望陀の3君が挑戦。パソコンを使ったり、「手書き」をしたりしながら、一生懸命に作ってくれました。おかげで、地域の自治会や麗澤大学への回覧依頼や掲示をすることができ、団地でのチラシ(ビラ)入れをすることが出来ました。
6月24日。 協賛企業が増えるにつれ、収集した品物でK2の事務所もいっぱいになってきたので、わたしたちが日頃家事介助などでお世話になっているボランティア(女性)に値札付けをしていただきました。
 7月12日。柏まつりの当日までは、あと半月。準備のほうも大分進んでいますが、個人のお宅からの申し出・協力によるバザー品の収集、テントなど備品の借用、当日の協力ボランティアの人数の確認、等まだまだ用意しなければいけないものや、やらなければならないことは沢山ありますが、バザーの当日を楽しみに頑張りたいと思います。 

新わたの実のこと

                                K2 鍋田俊介
  5月に新しくわたの実になって時間がたちますが、この間、知りあいの方から冷蔵庫をもらったりしました。現在、色々と模索している最中ですが、将来的にはパソコン作業所など障碍者の方が仕事が出来る本当の意味での「作業所」にしていきたいと思っています。ただそれにはかなりの時間がかかるのは確実であり障碍者のみなさんにかなり勉強していただく事になるでしょう。そして「わたの実」で編集から印刷まで出来たらと思っています。

今は「溜まり場」的な場所というところからの出発ですが、そこから
早く脱却し、本当の意味での「作業所」として成り立っていくようにしたいです

 また、ここは、我々K2のスタッフ達が使うだけではなく、いろんな人たちにも使ってもらいたいと思っており(当面、仲井さんたち子供の会の使用を予定しています)、ですのでもう少しリラックスできる空間にしていきたいと思っています。
 まだ予算不足でテレビ、ビデオなどは揃っていませんがそれらは追々やっていきたいし、まずは障碍者の方々にリラックスできる空間を、と思っています。個人的ですが、わたの実の裏のいらなくなっている家具を細かく切ってバーベキューでもやろうかと考えています。
                                               

事務局長を交代して

                          中村文秋

 私、この度、中村文秋は5月の総会で私は、今まで事務局長を4年間やってきたのですが、今度からは新しい事務局長になります。

 なんで私が事務局長を辞めるかと言うと、一人の人がずーっとや
ると言うのもあってもいいんだけれど、あえてみんなにこの仕事を覚えてほしく、みんなで話し合って決めました。

  今度からは、新事務局長と副事務局長の二人つくようになるので、これからもよろしくお願い 致します。

柏市の障碍者関係予算

                                                          恩田浩幸
 四月の上旬に、柏市役所障害福祉課から、今年度、課が把握している書類を取りに行ってきました。

 まず精神障害者共同作業所補助金で350万円、精神障害者小規模通所授産施設運営費補助金で千百万円、精神障害者医療費で三千四百九十八万円、精神障害者居宅生活支援事業二千二百五十一万五千円、ホームヘルプサービス事業委託で千六百四十五万9千円、ショートスティ事業委託七十万六千円、グループホームム事業委託三百十八万円、精神障害者保健福祉手帳交付診断料助成が百九十二万円、精神障害者一時介護委託料助成が二十五万円。
 以上が精神障害者に、対する障害福祉課の予算案です。

 次に、知的障害者の予算案に行きます。

障害者福祉団体活動助成で百九十万円、障害者福祉施設建設用地造成八千七百二十万円、ホームヘルパー派遣事業で四千九百三十四万二千円、重度心身障害者医療費で三億三千六百万円、小規簿作業所運営補助金で二百十万円、小規模通所助産施設運営費補助金一千百万円、要約筆記奉仕員派遣事業で百万円、身体障害者デイサービス事業運営委託五万円、グループホーム生活ホームの確保で五百二十九万九千円、知的障害者入所更正施設建設費助成で三千万円、知的障害者小規模福祉作業所運営費補助で六千二百十万円、知的障害者ガイドヘルパー派遣事業で三百九十一万七千円。
  以上が、障害福祉課から貰った、平成4年度概算見積書です。障害者と知的障害者が一緒になってしまったのですが、まとめ方少し悪くてすいません。                
                                               

秀和との通学

                                   鍋田俊介
  秀和との通学が4月から始まりました南柏から本八幡までの約1時間です。

 日頃、秀和に厳しく(怒るときは怒ります)接しているのか、他の人とは違ったシテュエーションで、ヒデは接します。人を見てるのかな?



 電車の中では大人しく時には武蔵野線で寝ている時もあります、でも降りたら電車にバイバイをします、もう6月も下旬です2ヶ月ちょい経ったのでヒデも降りる駅、乗り換える駅が分かってきているようです。まあそんなこんなで学校につきまして給食の時間まで、ヒデは黒板に向かいます。
 白、赤、黄様々な色を使い描いていきます、それは日によって違います形、大きさなどなど、僕には分からないヒデの世界がそこには展開しているのでしょうか、、、
 同級生の携帯の着メロに熱心に耳を傾けているときや、なにか学校で問題がありピリピリしていると自然にヒデにも伝わっているようです。
 同級生もなかなか、フレンドリーな子が多くいつも電車で一緒になる子ともだんだんコミュニケーションが取れてきていまして、そういうときは彼とヒデといった感じで自分は少し引いています、学内でも気にかけてくれる中国の方などとてもいい感じになってきているな、それにK2とは顔つきが違います、もう明らかに「うれしい」といった顔をしていますし、緊張もしていると思うのです。それは僕達も経験してきたことをヒデも時間が掛かったけど経験できてよかったと思っています。勉強はまぁ二の次(僕もしなかったなぁ)で「学校」という空間、人間関係を楽しんで欲しいと思っています。

ホームページについて


K2 戸井田裕二
 今年度から「自立生活センター・K2」のホームページの担当になっちゃいました戸井田裕二です。
 K2に来てまだ1年あまりですが、このような大役をやってもイイのカナと思っています。
 今は情報化社会で、各家に一台のパソコンがあり、いつ・どこで誰が見ているか分からないので、ちゃんとした情報を載せたいと思っています。(自分のホームページなら遊んでしまっていますが・・・)
 今はK2に通って来ている人達の顔の映像とコメント、柏まつりの報告などを載せたいと思っています。今後もK2のホームページをよろしくお願いします。
                                               

障碍者解放運動について

                   文責 茂田一義
 自立生活センターK2が、発足当時より「障害者」という言葉を使用せず、「障碍者」という言葉を使ってきたのには理由がある。それは、「しょうがい」のある人が、害のある人間ではなくて、この社会が差別をし多くの差別を与えてきたことに対し、この社会を糾していくという権利と精神を明晰に貫こうという気持からであった。1995年、千葉で20年以上申請するものがいなかった生活保護に伴う厚生大臣承認特別介護加算をこの東葛地区で4名が、1年がかりで、県の障害福祉部に特別介護加算とはなにかを説明したりして、やっとの思いで勝ち取った。
 また当時、茂田が「要求者組合」の大会で市川の高橋昇さんと意気投合し、1994年、神戸で行われた「障害者政策研究会」で学んできた、全身性介護人派遣制度や自薦登録ホームヘルパー制度が、全国ではかなりの都道府県で行われているのに、千葉県にはない。これを千葉県でやらそう、そのためには共闘態勢を作ろうと意思統一した。調べてみると、千葉県の福祉政策・制度は全国のブービー賞並みのものであった。そこで、我孫子、松戸、流山、市川、浦安、の障碍者に呼びかけ、これを改革する計画を立てた。柏、市川で市会議員の署名を集め、高橋昇氏が県に提出し、柏では茂田が県会議員の北角虎男氏と二夜にわたって学習会を行い、県議会で県福祉部を糾して頂くことをお願いした。
 この結果1996年12月の県議会での、北角議員の「現在の障害者福祉法で厚生省が承認している制度を、なぜ千葉県はやらないのか」という追求に、県障害福祉部長は「直ちに、各市町村に自薦登録制を身体障害者に適応・制度化するよう通達をだすことを確約します。」ということになり、その通り、通達が出された。1998年、自立生活センターK2が今谷上町に移転し、新事務所になり、柏市にも自薦登録ヘルパー制と自薦ガイドヘルパー制が行われ、その翌年には重度障害者介助人派遣制度もひかれ千葉県でも進んだ福祉制度が一応整備された。こうなると、自立生活を希望する身障者が、K2を頼って集まり始めた。
 それはよい。だが、問題はそこから先にある。彼らにとって厚生大臣承認介護加算特別基準も、自薦式の介助制度も彼らが闘いとったものではない。すでに目の前に「ご馳走」として置かれている。彼らは、これまで社会から隔離・差別されてきた存在であったのであり、当然被差別部落民やハンセン病患者との、これまで苦しめられてきた人々との共闘が必要であり、この社会を糾し、この社会を「ちゃんぷるのようにごちゃまぜに」変革しようという意欲や意識が必要なのである。
 彼らの今の最大の関心事は、好きなものたらふく食べて、かつ飲み、一番楽しいことをやることである。それらが全て悪いというのではない。それは彼らにも人生を楽しむ権利があるからである。しかし、私は彼らに問いたい。被差別者としての障害者の解放はどこにあるのか、と。それは君達の中にあるはずだ、と。君たちは、障害者解放運動の一員なのか、と。もし、このままだったら君たちの行く末は見えている。いずれ社会から邪魔な存在として、施設に隔離・収容されるに違いない。これは、私の予言であり、遺言であると思ってほしい。(了)
                                             

茨城県の阿部ミキさんから多額の寄付をいただきました

茂田喜子
茨城県稲敷郡河内町にお住まいで、この6月18日に亡くなられた阿部ミキさんのご遺族からK2に100万円のご寄付をいただきました。大幅な赤字を抱えて四苦八苦している私たちにとって本当に、本当にありがたいことです。
でも、K2のメンバーはほとんどの人は直接阿部さんにお目にかかってはいません。このたびK2にこんなに多額のご寄付をいただけたのは、阿部さんとそのご遺族の篤いご遺志とともに、松戸自主夜間中学校(以下、自主夜中)のかたがたのご好意のおかげです。

 

阿部さんは以下の文章にも書いてあるように、人生の後半の出発点は自主夜中であるということから、「夜間中学」のために寄付をしたいという当初のお話しがあって、自主夜中の運営団体である「松戸市に夜間中学校をつくる市民の会」(以下、市民の会)の方で話し合われた結果、関係ある障害者団体である松戸市の喜楽の家と私たちK2にもというありがたいお話しになったそうです。

 

K2のスタッフの古賀さんが市民の会のスタッフであり、K2のメンバーが自主夜中に通っていたり、自主夜中のメンバーの方々にK2の介助スタッフになっていただいたりと関係はあさくはないのですが、どの団体も財政は苦しいのに本当にありがたいことです。
7月13日に市民の会・自主夜中や喜楽の家の方々と一緒に川内町の阿部さんのお宅に伺い、いただいて参りました。
 阿部さんのお宅は周りを田圃で囲まれたのどかなところでした。そこから3、4時間掛けて何年も学校に通学されたことだけでも大変なことです。克明に書かれたノートも見せていただきました。暖かい家族に囲まれて熱心に打ち込めることを持っておられたミキさんは本当に充実した人生を送られたのだなあとうらやましく思いました。
 阿部ミキさんの頑張りと、市民の会・自主夜中の皆さんのご好意に応えられるような活動を私たちはしていかねばならないと改めて感慨を深めました。
                                             
阿部ミキさんの生前の文章を以下に、掲載させていただきます。阿部さんの足跡をしのんでいただけたらとおもいます。(編集部)

今、わたしは・・・・74歳
                   阿部ミキ

 戦後、高度成長時代に入り、アメリカに追いつけ追い越せの勢いで高学歴社会になりました。小卒の私は高学歴者に憧れを持っていました。定年後自分の進みたい道、勉強がしたいと思い悩んでいたとき、松戸自主夜間中学を知り、飛びつく思いでいれていただきました。スタッフのみなさまに大変お世話になり、学ぶ喜びにわくわくしながら週に2回夜勉強に通いました。1年後、千葉東高校通信制に入学。勉強はとても難しかった。

 当時、主人が病気だったので、私は朝3時に置き、6時までを勉強時間とし、毎週日曜日には

往復4時間かけ、利根川を越えてスクーリングに通い、4年で卒業。その後法政大学の通信部の法律科に籍を置いて現在に至っております。

 憧れの大学の一般教養が終わった頃、「必要である語学は早く取ったほうがいい」とセンパイのアドバイスにより、ドイツ語を受けることにしました。

 さて、勉強するにも自分なりに試行錯誤しながら、単語ひとつずつ同じことを何回も何回も辞書で調べるので、5センチもある辞書がぼろぼろになって使えなくなり、2冊目がだいぶつかれて3年がたち、6単位やっととりました。今年は中級2単位取ると必修が終わるんでがんばります。不思議なことにあんなにいやで難しかったドイツ語が、今ではとても楽しくなり、一度ウィーンへ行ってみたいなぁ・・・などと、夢を追っています。

 また、今度長野で行われるオリンピックでは、ドイツからもたくさんの選手が来て、活躍している姿に親しみを覚え、力を入れて応援もしていました。

 六法全書の読み方、内容にもだいぶ慣れ、民法、労働法、刑法と少しずつ進み、世の中を見る目が少し変わってきたように思います。「善はいつの日か実るが、悪は必ず滅びる」ということもつくづく感じています。今は教育法のレポートを書いているところですが、自分の意見をかくところには、夜間中学の必要性。「いま子供が学ぶことの大切さ」などを書いています。私の原点である「松戸自主夜間中学」。当時のことを思い出しながら、現在の中学生の荒れざまを案じながら・・・。

 勉強すると言うことは大変なことです。しかし、難しい問題が解けたときはとても嬉しく、心うきうき、50歳も若が返ったような気持ちになります。スクーリングに行くと私よりも若い友達がたくさんいます。とても楽しいです。そこでまた私は生命力をもらってきます。

 今の心境は、法律学が一通り終わったら、もう一度、はじめから法学をもっと深く勉強したいと思います。

 あれも学びたい、これもとどんどん夢が膨らみ、100歳まで生きていられたら思い通り学べるのではないかとわが体に言い聞かせながら・・・・・「苦あれば楽あり」の生活を楽しんでいます。(松戸自主夜間中学校記念誌「15年の証言」から)

                                                        

K2の仕事

                                             田中 薫     
 K2での仕事として、まず火曜日と木曜日に朝9時から夕方5時まで、小規模作業所「わたの実」に詰めています。
 今は柏祭り前のため忙しい。柏祭りに行うバザーを成功させるため、各企業や各店舗を廻って協賛をおねがいするのに、会員を乗せてリフト車を運転する役目があるからです。
 でも各企業や店舗の担当の方々が懇切丁寧に応対してくれて、協力していただけると非常にうれしい。たくさんの人たちと知り合いになれる喜びも有ります。
 会員の方々も身体が非常にしんどいのに頑張ってくれています。成功間違いありません。
 普段「わたの実」では鈴木さんのお迎え、恩田さんと鈴木さんの送り、そして昼間の会員の方々への介助の仕事が有ります。
 川井さんはしっかり者だし、望陀さんは甘えん坊だがもしかしたら超能力者かもしれません。小宮さんは自分の世界にこもりがちですが、これからの成長が楽しみです。
 仲井さんとはなかなかコミュニケーションが取れませんが、動作で示す言語が有り勉強させられます。彼には音や音楽に大変興味が有りそうなので、その方面で活躍してもらえたらと夢想しています。
「わたの実」での仕事以外に鈴木さんの身辺介助と岸さんの入浴介助が有ります。鈴木さんとは週5回接していますが、私より年長なので色んなことを教えていただいています。
 特に考え方、生き方としての中庸ということについては得るものが沢山有ります。岸さんは仕事も沢山していますが、遊びの達人です。コンサートに命をかけており、生きる喜びと感動の大切さを教えてくれます。
 みんなと一緒に生活出来て幸せです。  


K2の予定

7月23日(火) 知的障害者ガイドヘルパー柏市研修会
         県NPO助成金説明会
  24日(水) 支援費制度厚生労働省交渉
  25日(木) 県NPO助成金プレゼンテーション、 我孫子養護学校K2訪問 27日(土) 柏祭り開始
  28日(日) 柏祭り終了
  29日(月) 県主催NPO懇談会
  31日(水) 柏市市民との協働に関する研修会
8月 9日(金) 自分らしく地域研究会主催支援費制度研究会
  12日(月) K2夏休み開始
  16日(土) K2夏休み終了
                                         

初めてのコンサート 松 浦  亜 弥
                         
                                                      岸 竜太郎

 初めて、 松 浦  亜 弥 を見たのは、テレビ東京の番組の中での、美少女という番組でした。
そして、番組が終わり、いろんな番組にも、出るようになりました。
そして、初めてのコンサートは、2001年のあのユニットハロープロメンバーに、初めて出た事です。松 浦  亜 弥 が、歌った曲は、100回目のキッス、でした。
それから、12ヶ月経って、今年の330日〜62日まで、全国でコンサートツアーをする事になりました。
これまでは、ハロープロメンバーでは、モーニング娘。と T & C ボンバー でしたが、いきなり 松 浦 亜 弥 が、デビュ−から12ヶ月で、全国で、コンサートツアーをする事は、凄いことです。又 62日に、行きます。




 

松浦 亜弥 コンサート のこと バート2

 今年も、松浦 亜弥のコンサートは、2回行きました。330日〜62日までで33162日の2回です。
やっばり、ファイナルはいつもとおなじ事なのに、最後は、いつもとちがい歌が3曲とも新しい曲でした。
トーグもながめてした。最後たから、ものすごく盛り上がりました。ゲストは、平家みちよとメロン記念日でした。


2002年度自立生活センターK2役割分担表

 

東山だより(恩田、古賀、小宮)、    ホームページ(戸井田、望陀、川井、                            鍋田、古賀)、

バザー(鈴木、渡辺、望陀)、      わたの実(戸井田、鍋田)、

サポート部(中村、鍋田、田中)、    サポート部事務(渡辺)、

相談支援(中村、茂田)、        他団体とのネット(茂田、恩田、桜井)

会計(茂田、大矢、戸井田)、      自立生活プログラム(茂田、岸、中村                               川井)

バリアーフリー(鈴木、岸、鍋田、古賀)、 イベント(岸、中村、渡辺、古賀、仲                          井、荒木、田中)、

議事録(鍋田、渡辺、古賀)、       勉強会(鈴木)    

                                         

2002年第6回DPI世界会議札幌大会開催案内

テーマ すべての障壁を取り除き、違いと権利を祝おう!

日 程 2002年10月15日(火)〜18日(金)

会 場 北海道立総合体育センターきたえーる(北海道札幌市)

 

 

「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念

大阪フォーラム開催案内

テーマ 障害者の権利実現へのパートナーシップ

日 程 2002年10月21日(月)〜23日(水)

会 場 国際障害者交流センタービッグアイ(大阪府堺市)ほか

 

 

キャンペーン「東京フォーラム」

障害のある人の権利と法制度を考える

−「障害者差別禁止法」への展望−

参加者大募集!

日 程 2002年8月31日(土) 10:00〜16:45

会 場 全社協・灘尾ホール(東京都千代田区)

定 員 300人(手話通訳・要約筆記あり)

参加費 無料

「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラム

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介護の仕事を通して
                      和田慎太郎

 介護と言う仕事は同じことの繰り返しです。そしてそれはとても大切なことです。介護というものは生活のサポートであって、手助けではありません。同じことの積み重ねが習慣になり、そして習慣が定式化されたものが生活です。その生活のサポートが同じことの繰り返しとなるのは必然です。退屈だと考えてはいけません。障碍者の手の届かないところに手を伸ばすことが介護者の仕事です。介護者というのは、彼らの生活のための手段の一つです。彼らの手足となることが仕事なので、同じことをくりかえします。
 仕事にいたづらに変化を求めてはいけません。彼らの生活の変化は彼らがきめることです。どれだけ彼らの思い通りに動くかが大切です。でも、あんまり機械的に動きすぎるのも考えものです。あまり会話がないとその時間が息苦しくなります。それに、介護者として彼らに出会うのもなにかの縁ですから、その時間は大切にしなくては淋しいです
 でも友達感覚になってしまってはいけません。常に緊張感をもって仕事に臨まなくてはなりません。急病、地震、火事、強盗etc,不測の事態はいつ訪れるか分かりません。そしてそのとき前線に立たなくてはいけないのは介助者です。例えば、火事があったとき、貴方は避難者である以前に介助者にならなくてはいけません。強盗が来たときも、被害者であると同時に、介護者としての振る舞いも要求されます。それはとても難しいことですが、それを避けることはできません。どんなときも緊張感を無くしてはいけません。とりあえず、ガスの元栓は必ず閉めなくてはなりません。                         
 この仕事は、緊張と緩和のバランスが難しいなと思います。

コメント

 僕の一言は、k2と、わたの実の友達と明るく仕事をしています。なぜかと言うと、k2と、わたの実と言う事務所がわかれたからです。10時から、5時まで新しいところをいどうするのです。まあ僕も色色あるけども、みんなあつまっていたら色んな事をはなしていました。友達のようにすれば、けいかくたててるし、プールでもいいけれど、畑でもでかけたらいいです。みんなでいけば、出かける事ができると思います。そんな一言ですけれども、障害者としてがんばりますのでよろしくおねがいもうしあげます。

                                                       川井より。

          今年の旅行のこと

  今年は、9月28日(土)と29日(日)に旅行します。一泊二日で草津温泉「ペンションごっちぃー」にいきます。

  見学は、根畑、草津熱帯園、サルのショー、です。

  車は、全部で3台つかい、やく20名ほど行く予定です。「ごっちぃー」は、車イスの型も、りようできるペンションです。ペンションは、一年間365日、りようできるところです。車イスもあります。もちろん、エレベーターつきです。
                                            

会員になってくださった方、継続してくださった方(5月18日から7月10日まで) 
 
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(利)西川宏、山崎真弓、田村忠男、武田拓郎、佐藤雅恵、堤弘志

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